A BLADE OF GRASS ア・ブレイド・オブ・グラス 第3号 2019年秋
—ソーシャリー・エンゲイジド・アートについてのマガジン—

『ア・ブレイド・オブ・グラス』 日本語版第3号を発刊


『ア・ブレイド・オブ・グラス』は、ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)に取り組む米国のアーティストに対し、プロジェクト資金の助成と活動支援を行っている非営利芸術団体「A Blade of Grass (ABOG)」が2018年秋に創刊し、ウェブサイトで公開している年2回刊のSEA専門マガジンです。アート&ソサイエティ研究センターでは、ABOGの協力を得て、このマガジンの日本語版を編集・公開しています。

第3号のテーマは「規範に挑戦するアーティストたち」。身体的、経済的、制度的な理由で社会の「標準」からはずれ、「周縁」に位置づけられた人たちの経験と創造性を肯定し、彼らに対する人々の見方や態度を変ようと挑戦しているアーティストに焦点を合わせています。日本語版には、社会復帰に困難がつきまとう元受刑者、ジェントリフィケーションで追い立てられる極貧層やホームレス、差別や搾取の対象となる移民労働者の問題に取り組むプロジェクトについての記事を掲載しました。連載の「アーティストに聞く」では、メアリー・マッティングリーが読者からの質問に答え、ABOGのエグゼクティブ・ディレクター、デボラ・フィッシャーは、芸術機関を原子炉に喩えた興味深いエッセイを執筆しています。

Contents
▪︎ 第3号イントロダクション
▪︎ 未来の自分を思い描く:投獄後のアイデンティティの再生
▪︎ スキッド・ロウの低所得層住宅(アフォーダブルハウジング)を創造的に
▪︎ 移民の抵抗と連帯による協働のアート
▪︎ アーティストに聞く:メアリー・マッティングリーが質問に答える
▪︎ 芸術機関(アート・インスティチューション)を原子炉に喩えてみよう

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A BLADE OF GRASS ア・ブレイド・オブ・グラス 第2号 2019年春
—ソーシャリー・エンゲイジド・アートについてのマガジン—

『ア・ブレイド・オブ・グラス』 日本語版第2号を発刊

『ア・ブレイド・オブ・グラス』は、ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)に取り組む米国のアーティストに対し、プロジェクト資金の助成と活動支援を行っている非営利芸術団体「A Blade of Grass (ABOG)」が2018年秋に創刊し、ウェブサイトで公開している年2回刊のマガジンです。アート&ソサイエティ研究センターでは、ABOGの協力を得て、このマガジンの日本語版を編集・公開しています。

第2号のテーマは「WHO(誰)」。「SEAは誰がつくり出すのか」に焦点を合わせた6本の記事が掲載され、「アーティストに聞く」では、アクティビスト・アーティストとして知られるドレッド・スコットが読者からの質問に答えています。また、ABOGの創立者でエグゼクティブ・ディレクターのデボラ・フィッシャーによる芸術機関の在り方に関する連載エッセイが始まりました。日本語版第2号では、以下の記事を翻訳掲載しています。  

  • 第2号イントロダクション
  • パートナーとしての市:行政機関とコラボレートする3人のアーティスト
  • 「金継ぎ」というアート:若者、警察、馬がケアの政治を覆す
  • とどまり、聞き、統合する:アパラチアの過去と現在を音でつなぐ
  • インスティチューションを進化させる:誰が帰属するのか?
  • アーティストに聞く:ドレッド・スコットが質問に答える

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SEAラウンドトーク記録集 — アーティストは今、ソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかに捉えているのか?



アート&ソサエティ研究センターでは、2014年よりソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)という新たな芸術実践の調査・普及・支援活動に力を入れてきました。その活動の一つとして「SEAラウンドトーク」シリーズを、2017年10月〜2018年7月まで10回にわたり開催いたしました。

「SEAラウンドトーク」は政治や社会に関心を持つ第一線で活躍するアーティスト10名を招聘し、アーティストがソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかに捉え、自らの創作活動と社会との関わりをどのように考えているのかを生の声で聞き、聴講者と共にディスカッションするレクチャーシリーズとして企画されました。この度、その成果をまとめ、『SEAラウンドトーク記録集 — アーティストは今、ソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかに捉えているのか?』として発行する運びとなりました。

目次
03 こあいさつ
04 SEA ラウンドトーク実施概要
06 SEA ラウンドトーク講師 プロフィール
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08 清水美帆|アートの楽屋―アーティストの視点から考えるアートと社会の関係
16 山田健二|ホスト・スノーデン時代の映像表現
26 高山 明|演劇と社会
36 藤井 光|SEAは可能か?
46 ジェームズ・ジャック|海を中心とするSEA (=Socially Engaged Art and Southeast Asian Art)
56 池田剛介|コトからモノヘ―芸術の逆行的転回にむけて
64 竹川宣彰|ワークショップ:差別団体のデモに抗議してみる
74 岩井成昭|辺境=課題先進地域に求められるアートとは?
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84 おわりに

A4判|本文86頁|定価:1,000円(税込、送料含む)

ご希望の方はこちらのフォームよりお申し込みください。

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A BLADE OF GRASS ア・ブレイド・オブ・グラス 第1号 2018年秋
—ソーシャリー・エンゲイジド・アートについてのマガジン—

『ア・ブレイド・オブ・グラス』 日本語版を発刊

『ア・ブレイド・オブ・グラス』は、ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)に取り組む米国のアーティストに対し、プロジェクト資金の助成と活動支援を行っている非営利芸術団体「A Blade of Grass(ABOG)」が2018年秋に創刊し、ウェブサイトで公開している年2回刊のマガジンです。

ABOGのプログラムが類似の助成事業と異なる特徴は、支援したプロジェクトに対して単に資金提供するだけでなく、実践の現場を継続して追いかけ、リサーチ、レポートし、ドキュメンタリー映像の制作までを行い、公開している点です。 ABOGのエグゼクティブ・ディレクター、デホラ・フィッシャーはこう書いています。「フィールドリサーチ(実地調査)は、金銭的支援を正当化するための“効果査定”とは異なり、SEAプロジェクトが実施されるときの肌触りやニュアンスを極めて豊かに伝えてくれる。私たちはそこから大きな学びを得ている」。このマガジンも、その学びを幅広くシェアし、SEAという領域をより可視化するために創刊されました。創刊号のテーマは「WHERE(どこ)」。日本語版では、ここに収録された記事のなかから以下の5本を選定しました。

  • 創刊号のイントロダクション
  • リック・ロウへのインタビュー
  • ジャッキー・スメルの《ソリタリー・ガーデンズ》を、異なる三者の視点でとらえた記事
  • スザンヌ・レイシーの回顧展のキュレーター、ドミニック・ウィルスドンによるエッセイ
  • アーティスト、ブレット・クックに対するQ&A

PDFダウンロードはこちらから (9.8 MB)

アート&ソサイエティ研究センターは、かねてからSEAを多角的に支援・育成しているABOGの活動に注目してきました。今回、このマガジンの日本語版をみなさまにお届けできることは私たちにとって大きな喜びです。SEAの現場を多様な視点で洞察する記事は、日本の読者にも新鮮な刺激を与えてくれることと思います。今後、タイムラグは少しありますが、順次、日本語版を編集・公開していきたいと考えています。

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ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践
芸術の社会的転回をめぐって

『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践—芸術の社会的転回をめぐって—』が2018年7月26日フィルムアート社より刊行!

アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会=編
執筆者=トム・フィンケルパール/カリィ・コンテ/グラント・ケスター/星野太/高山明/藤井光/ジャスティン・ジェスティ/アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会[工藤安代/清水裕子/秋葉美知子]
発売日:2018年7月26日
A5判|292頁|定価:2,600円(税抜き)

「社会を動かすアート」は可能か?
対話、参加、協働、コミュニティの芸術実践としてのソーシャリー・エンゲイジド・アート ── その系譜、〈社会的転回〉をめぐる理論と実践の諸問題、そして可能性を探ります。

社会に深く関わる=エンゲイジする芸術は、アートによる現実社会の変革可能性を模索するムーブメントとして、間違いなく、かつてないほど多くのアーティストを引きつけ、美術業界にとどまらない多くの参加者・協働者を得て、世界的に大きなうねりとなっています。
その表現は、「対話」「参加」「協働」に重点を置き、「コミュニティ」と深く関わり、社会変革を目指すものです。
世界に山積する現在進行形の政治的・社会的な諸問題に取り組んでいくために、創造的アプローチによる多様なプロジェクトが行われ、アーティストの実践も刷新されています。それを評する理論的なフレームも常にアップデートされ、ニコラ・ブリオーの「関係性の美学」への批評も加わり、ますます活性化しています。
本書は、社会秩序の大きな変化にチャレンジするアートを、その系譜・理論・実践と多角的な側面から紐解き議論を喚起する、先駆的な論集です。私たちが今まさに直面しているアートと社会の諸問題に対して真に向き合うことで、多様な価値観を包含する、文化的実践・これからの社会の姿を考えるための多くのヒントを与えてくれるでしょう。

本の詳細とご購入はこちらから
 

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『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』
記録写真集(PDF版)

『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』記録写真集はアート&ソサイエティ研究センター主催により2017年2月に開催したソーシャリー・エンゲイジド・アート(Socially Engaged Art、以下SEA)展を記録したフォト・ドキュメンテーションです。展覧会開催に伴い実施したイベントやアーティスト、専門家によるトーク・セッションも収録しました。

本展覧会ではとくに3.11以降顕著となった、社会への関わりを強く意識した日本人アーティストの活動に注目し、アイ・ウェイウェイ、ペドロ・レイエス、パーク・フィクションなど海外の代表的な作家やプロジェクトを紹介しました。
また展覧会の期間中、アーティストが相互に交流、議論、発信する機会となるトーク・セッションや関連イベントも実施。
資料コーナーでは、本展に向けてはじめたSEAヒストリー研究会が、約1年にわたる調査研究の成果として作成した年表を掲示。展覧会の鑑賞者が内容を追加する仕組みを盛り込む「参加型年表」を実験的に試みました。
来場者数は展覧会の会期終了にむけて、右肩上がりに増加し、SEAに対する広い分野からの関心を集め、人々の意識や発想の変化をもたらそうとするアートの新たな形を紹介する重要な契機となりました。

PDFダウンロードはこちらから(18.1MB)

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葉山芸術祭データブック1993-2015

葉山芸術祭データブック

『葉山芸術祭データブック1993-2015』はアート・プロジェクト「葉山芸術祭」の23年間の活動の概要をまとめたデータブックです。「相模湾・三浦半島アートリンク(SaMAL)」の事業の一環として発行され、NPO法人アート&ソサイエティ研究センターが編集に協力いたしました。

また、『葉山芸術祭データブック1993-2015』の刊行を記念してトークイベントを開催いたします。データブック制作の経緯を振り返り、アート・プロジェクトの記録を残すはじめの一歩になるようなプレ・アーカイブとしての「データブック」の可能性を探っていきます。


『葉山芸術祭データブック1993-2015』完成記念イベント
プレ・アーカイブとしての「データブック」を語る

日 時:2016年4月15日(金)18:30〜19:30  ※トーク終了後に懇親会を開催します
会 場:アーツ千代田3331 1Fラウンジ(千代田区外神田6-11-14)
    アクセス
参加費:無料(懇親会にご参加の場合は1,000円)
定 員:30名

登壇者:松澤利親(相模湾・三浦半島アートリンク(SaMAL))
    兼子朋也(関東学院大学人間共生学部、Hayama Art Festival Studies)
    井出竜郎、青木彬(P+ARCHIVE)
ゲスト:伊藤裕夫(日本文化政策学会理事)
モデレーター:工藤安代

お申込み方法
「氏名/人数/連絡先/懇親会の参加希望の有無」を本文中に明記いただき、
タイトルを「データブック完成記念イベント参加希望」として下記メールアドレスにお申し込みください。
Email: info@art-society.com

主 催:特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター
共 催:関東学院大学|平成28年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
協 力:Hayama Art Festival Studies(HAF)

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アート・アーカイブの便利帖

アート&ソサイエティが編集したアートアーカイブの便利帖

アート・アーカイブの便利帖
アート・プロジェクトをアーカイブするために知りたいこと

『アート・アーカイブの便利帖』は、活動の記録を整理・活用し、アーカイブするために役立つアプローチや手法を紹介した入門書です。これからアーカイブに取り組もうとするときに、本書を読むことで、そのポイントや手順を確認することができます。

【目次】
はじめに
アーカイブするシ・く・み
タイプ別自己診断
便利帖の進め方
バイタル・レコード
ベーシック・テクニック
アーカイブするヒント
アーカイブ便利リスト
索引

(A5カラー、32ページ)

ご希望の方はP+ARCHIVEウェブサイトよりお申し込みください。

Art & Society Research Center

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SEA アイディア・マラソン2015 ドキュメンテーション

SEA記録集表紙

2015年3月15日に開催した「SEA(Socially Engaged Art)アイディア・マラソン 日本発 社会派アートの進行形を考える」の記録集です。

「SEAアイディア・マラソン」は、2014年11月に開催した「リビング・アズ・フォーム」展の関連として企画されました。
公募で選ばれた14組のプレゼンターが、地域の課題や社会問題をテーマにアート・プロジェクトのアイディアを発表し、その中から優秀なアイディアが講評者とオーディエンスの投票によって選ばれました。本記録集には14組すべての発表内容と講評者による考察が収録され、英文とともに紹介されています。

ご希望の方はこちらのフォームよりお申し込みください。

Art & Society Research Center

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Socially Engaged Art『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』

日本語訳『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』が
2015年3月23日フィルムアート社より出版!

真に「ソーシャル」なアートはどのように可能か?
アートプロジェクトを象徴で終わらせず、社会を変えるリアルな活動にするためには?
「社会に深く関わる=エンゲイジする」世界的なアートの潮流を、理論と実例を通じて伝える。
アーティスト、アートプロジェクト及び美術関係者に必携の「社会に関わるアート」の手引き。

ESEA_bookソーシャリー・エンゲイジド・アート入門  
アートが社会と深く関わるための10のポイント  
 
パブロ・エルゲラ=著  
アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会=訳
四六判/並製/196頁 定価:2,000円+税
本の詳細と購入はこちらから

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