アート&ソサエティ研究センターは、「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)」と呼ばれる、地域や社会に能動的に関わっていくアートのあり方に注目し、この新しいアートの領域について理解し、考えていく「SEA研究会」を行っています。以下、各回の内容をブリーフィングしてご報告します。

【SEAラウンドトーク】
「Vol.2 ポスト・スノーデン時代の映像表現」

SEAラウンドトーク

ソーシャリー・エンゲイジド・アート ラウンドトーク
アーティストは今、ソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかに捉えているのか?
一線で活躍するアーティストによるトーク&ディスカッション・シリーズ

Vol.2
–ポスト・スノーデン時代の映像表現–

2013年6月に元CIA及びNSA職員のエドワード・スノーデンが香港から複数メディアを通じて暴露したNSAをはじめとする世界の大量監視の実態の波及は、国家や政府系組織と市民の間に更なる不信感を与える一方で、社会の中に様々な通信機器を通した監視されることに抗する為の表現を生み出し変容させてきました。山田はあらゆる国や地域で国家の侵略や統治にまつわる歴史的遺構を市民と共に占拠し、そこに設置された監視カメラの模擬的なハッキングや実質的なプレイス・ハッキングを通して、権力構造に向けられた表現の開発拠点を作り出す活動を継続しています。今回は別府、ロンドン、上海、三沢での活動を紹介しながら皆さんとの議論の中で現代の生き方としての映像表現について考えます。

開催概要

日 時 2017年10月27日[金]18:30–20:30
会 場 TKP上野御徒町ビジネスセンター ミーティングルーム9C (https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-ueno-okachimachi/access/
定 員 15名(先着順) 
参加費 500円(コーヒー/資料代込)

ゲストプロフィール

山田 健二|Kenji Yamada [美術家、東京藝術大学 専門研究員]
1983年東京生まれ。2008年に東京藝術大学先端芸術表現科を卒業後、国内外の様々な滞在制作プログラムに参加しながら戦闘解除された土地、侵略/越境に関わる民俗的/歴史的遺構を市民と共に占拠する活動や、あらゆる視点から誤用する活動を通して時間や権力に対するより逆説的な表現の開発拠点を作り上げている。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校卓越講師、東京藝術大学 卓越助教を歴任し現在東京藝術大学専門研究員。美術家として越後妻有アートトリエンナーレ(2009)や上海プロジェクト(2016)への国際展や美術館を拠点とした滞在制作のプログラムへの参加を通して、その社会に偏在する歴史と現代の間に起こる齟齬への表現としてのオルタナティブの実践や、他地域へ分配してゆく活動を行っている。

お申込み

下記のGoogleフォームよりお申込ください。
https://goo.gl/forms/e19Sve2LBDVdatqi2

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主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター

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【SEAラウンドトーク】
「Vol.1 アートの楽屋 –アーティストの視点から考えるアートと社会の関係–」


※定員に達しました。多数のお申し込みをありがとうございました。

SEAラウンドトーク

ソーシャリー・エンゲイジド・アート ラウンドトーク
アーティストは今、ソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかに捉えているのか?
一線で活躍するアーティストによるトーク&ディスカッション・シリーズ

Vol.1
「アートの楽屋」
–アーティストの視点から考えるアートと社会の関係–

イギリス、ノルウェイ、オランダ等、ヨーロッパを中心に、分野横断的な表現活動をしてきたアーティスト清水美帆さんを話し手に迎えます。
清水さんは20年間ほどの活動を通して、アーティスト、作品、観客との関係性を考え続けてきました。時代背景、制作環境、人々の考えの違いや変化に伴って作品のスタイルはいかに変わるのか? 作品を発表することを通してどういう関係性を観客や社会と築きたいのか? ソーシャリー・エンゲイジド・アートに対する清水さんの考え方を、作品事例と合わせて語っていただき、参加者とともにディスカッションをおこないます。

開催概要

日 時 2017年10月6日[金]18:30–20:30
会 場 Arts Chiyoda 3331 1階101 (www.3331.jp/access
定 員 15名(先着順) 
参加費 500円(コーヒー/資料代込)

ゲストプロフィール

清水 美帆|Miho Shimizu [アーティスト]
1976年、東京生まれ。ゴールドスミス大学(ロンドン)で美術を学び2001年に卒業。ピエット・ズワルト・インスティテュート(ロッテルダム)への交換留学を経て、2011年にオスロ芸術大学で修士課程を修了。
部族、都会の両方に見られる衣装や儀礼に着目し、それらを通じた個人や社会での変容をテーマに制作している。制作した衣装や小道具は、役者、ダンサーのパフォーマンス、映像作品に使われている。ソロ活動に並行して取り組むオィヴン・レンバーグとのコラボレーションでは、多彩な芸術表現を通して旅の経験を物語っている。www.dangermuseum.com/ja

お申込み&お問合せ

メール|info@art-society.com
件名を「10/6 SEAラウンドトーク」とし、お名前、ご所属、同伴者の人数をご記載のうえお申し込みください。
※いただいた個人情報は、適切に責任を持って管理いたします。

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主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター

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SEA展来場者アンケート調査結果

アンケート調査は、2017年2月18日から3月8日の14日間の会期中に実施。展覧会会場出入り口でアンケート用紙への記入を呼びかけたところ、来場者全体1536人に対し461件の回答が寄せられました。その調査結果から、「とてもよかった」50.8%、「よかった」41.4%を加えると92%を超える高い評価をいただきました。また、今後もこのようなSEAを紹介する企画展を希望するか?という問いかけには、96%の来場者が「希望する」との回答があり、SEAへの関心の高さや、関連情報へのニーズの大きさを実感しました。アンケート実施に際しましては、多くの方々からの貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
以下、アンケート結果と自由コメントから一部抜粋したものを掲載いたします。

展覧会全体への感想について

「とても興味深かった」
「今まで触れたことのない世界をみれて楽しかった」
「世界でおこなわれていることの視点の違いが興味深い」
「アートが社会でできることをあらためて考えさせられた」
「アートの新しい可能性を感じた」
「SEAのスケールの大きさを感じて感動した」
「メッセージ性がありもっとこういう展覧会があってほしい」
「価値観、意識、問題意識を揺さぶられた」
「近年で最もエキサイティングな展覧会」
「展示だけではわからない部分もあった」
「新しい可能性を感じたが、理解がむずかしものもあった」
「作品のギャップ、多様性、強度のばらつきを感じた」など

日本人の作品について

「(問題の文脈を)共有しているので気になった」
「日本のプロジェクトをもっと紹介してほしい」
「日本の若手アーティストの社会との関わりが希薄?切羽詰まってない?」
「日本の独特のSEAにフォーカスした展示も見たい」
「地域アートをどう批評的に再考するのか?」
「SEAへの批評性、展覧会で紹介する意義に触れてほしい」など

展示について

「常駐するアーティストとのコミュニケーションがあり、よかった」
「プロジェクト系の展示がよかった、勉強になった」
「見応えがある展示、バランスがよかった」
「映像が多かった」
「参加型の年表がよかった」
「同時にトークイベントが多くあってよかった」
「映像の時間の掲示がほしかった」
「イスがもっとほしかった」
「ギャラリーでの解説があればよかった」(ガイドは希望に応じて提供していた)など。

今後への期待

「SEAについての展覧会を継続的に開催してほしい」
「書籍、記録集をまとめてほしい」
「SEA位置づけ、定義、コンセプトをより説明してほしい」
「参加型年表の発行に期待」
「日本の現状をより大規模に紹介する展覧会を希望」など

アンケート結果

Q1

Q2

Q3                                                                                               

アンケート回答者の属性

F1

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Socially Engaged Art 展 終了のお知らせ

『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』は終了いたしました。会期中は多くのみなさまにご来場いただきまして誠にありがとうございました。
みなさまにお答えいただいたアンケートは現在集計中です。集計終了後、結果をWEBにて公開いたします。また展示のSEA年表は追記いただいたみなさまの声を反映し、更に充実した年表へと完成させたいと思っておりますのでご期待ください。

Photo by Haruhiko Muda

Photo by Haruhiko Muda

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『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』を開催します!!

sociallyengagedart

会期:2017年2月18日(土)〜3月5日(日)
開館時間:11:00〜20:00 (最終入場19:00)
休館日:なし
会場:アーツ千代田3331
観覧料:一般・大学院生1000円/大学生・中高生500円(要学生証)/小学生以下無料

​http://sea2017.seaexhibition.site/

近年、アートの新しい潮流として注目されている「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)」は、現実社会に積極的に関わり、人びととの対話や協働のプロセスを通じて、何らかの社会変革(ソーシャル・チェンジ)をもたらそうとするアーティストの活動の総称です。本展では、とくに3・11以降顕著となった、社会への関わりを強く意識した日本人アーティストの活動に注目し、アイ・ウェイウェイ、ペドロ・レイエス、パーク・フィクションなど海外の代表的な作家やプロジェクトとともに紹介。東京を舞台に5つのプロジェクトも実施します。日本で初めての本格的なSEAの展覧会としてご期待ください。

アーティスト[プロジェクト・イン・Tokyo]

ペドロ・レイエス《銃をシャベルに》
2008年に始まった本プロジェクトは、発砲事件の絶えないメキシコの町で銃を回収し、鋳物工場でシャベルに加工して木を植え、展示する。本展では、港区笄小学校の4年生が1/2成人式で校庭に木を植える。

ママリアン・ダイビング・リフレックス/ ダレン・オドネル《子どもたちによるヘアカット》
子どもたちがプロの美容師から講習を受け、美容室で大人の客に無料のヘアカットを行う。大人と子どもの力関係を逆転させ、子どもの能力を見直すきっかけを提供する。東京では、足立区の「東京未来大学こどもみらい園、みらいフリースクール」で学ぶ子どもたちを中心に、東京ビューティーアート専門学校で研修を受けた子どもたちが、ヘアカットに挑戦。 ただ今、ヘアカットを希望するお客様の予約とヘアカットに挑戦する子どもたちも若干名募集しています!

西尾美也《Self Select: Migrants in Tokyo》
東京で暮らす海外からの移住者が、見ず知らずの通行人と衣服を交換する様子を映像に収めた後、展覧会場で自分の「服」を製作する。〈移住者〉と〈わたしたち〉の境界、ひいては〈移民〉について問いを投げかける。森美術館で開催中のラーニングプログラム「私たちは学んでいる:美術館と実験的なアート・ラーニングのこれから」に出演します。2月16日(木)18:30-20:00 詳細と申込みはこちらから。

明日少女隊《Believe -私は知ってる-》
2017年1月から国会で審議される刑法(性犯罪)の改正に向けたプロジェクト。紙製マスクに一般の人々から性暴力反対のメッセージを集め、そのマスクを装着して国会前などでパフォーマンスを行う。2月26日(日)13:00~17:00 、アーツ千代田3331 B105室にて「ビリーブ・トーク&ウォーク」を開催します!出演:明日少女隊、ちゃぶ台返し女子アクション、怒れる女子会

ミリメーター《URBANING UNIV.》
都市を「私の場所」にする実践者の養成を目指した1泊2日のラーニング・プログラム。議論や体験カリキュラムを通して誰もが参加できる小さな都市計画の方法を探り、そこから〈都市空間〉と〈私〉の関わりを考える。詳しくは、URBANING_Uウェブサイトをご覧ください。

アーティスト[会場にて展示]

アイ・ウェイウェイ
スザンヌ・レイシー 
フィフス・シーズン
パーク・フィクション/マルギット・ツェンキ/クリストフ・シェーファー 
プロジェクト・ロウ・ハウス
高川和也 
丹羽良徳 
藤元明 
山田健二

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本展レクチャー・シリーズ[参加アーティストによる連続トーク]

2月18日(土)14:00〜16:00
ペドロ・レイエス「アートと武装解除:《銃をシャベルに》の背景」

会場   アーツ千代田3331 (1階 ギャラリーB)
定員   20名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き
参加費  無料(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

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2月19日(日)14:00〜16:00
パーク・フィクション+藤元明+笠置秀紀(ミリメーター)「都市=わたしたちの場所」

会場   アーツ千代田3331 (1階 ギャラリーB / 1F, Gallery B)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

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2月24日(金)19:00〜21:00
ダレン・オドネル(ママリアン・ダイビング・リフレックス)「社会の鍼治療」

会場   アーツ千代田3331 (1階 コミュニティスペース)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

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3月2 日 (木)19:00〜21:30
フィフス・シーズン「​​オランダの精神施設内のAIR:精神と創造性への挑戦」

登壇者:エスターフォセン (フィス・シーズン ディレクター/キュレーター)+ウィルコ・タネブライヤー(精神科医/アムステルダム​​市メンタルヘス部局​​医療長)+岡田 聡(精神科医/​​アートコレクタ)+アーカス・プロジェクト


会場:アーツ千代田3331 ※開催時間に変更の可能性があります。

 

関連イベント

2月13日(月)10:00〜18:00
森美術館国際シンポジウム 「現代美術館は、新しい『学び』の場となり得るか? エデュケーションからラーニングへ」
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階) ※2月14日より森美術館と各機関が連携し、アートと社会について考える「ラーニングウィーク」を開催(詳細は森美術館のwebサイト参照)



2月20日(月)19:00~21:00
ローカルな人々の知恵 「下からの」都市計画(仮題) マルギット・ツェンキ&クリストフ・シェーファー(パーク・フィクション)+佐藤慎也
会場:東京ドイツ文化センター 1階ホール


2月22日(水)19:00〜21:00
「ヒストリオグラファーとしてのアーティスト? : 記憶、忘却、物語」
モデレーター:崔 敬華 登壇アーティスト:藤井 光、山田 健二、山本 浩貴、横谷奈歩 会場:アーツ千代田3331 メインギャラリー 主催:nap gallery


2月26日(日)13:00~17:00
「ビリーブ・トーク&ウォーク」明日少女隊、ちゃぶ台返し女子アクション、怒れる女子会
会場:アーツ千代田3331 B105室


2月26日(日)17:30~19:00 (先着20名、要予約)
ギャラリートーク&セッション「アイ・ウェイウェイの新作《ライフジャケットの輪》とその背景」
講師:片岡真実(森美術館チーフキュレイター) インタビュア:村尾信尚(ニュースZEROメインキャスター) 会場:アーツ千代田3331

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参加アーティスト プロフィール[展示]

アイ・ウェイウェイ Ai Weiwei
1957年、北京生まれ。父アイ・チンの下放により、生後すぐに一家で新疆ウイグル自治区に移住し16年を過ごす。1978年に渡米し、西洋の近現代美術と出会う。1993年に帰国。「ドクメンタ」展(2007年)、2008年開催の北京五輪メインスタジアム《鳥の巣》設計。同年の四川大地震で亡くなった何千人もの子どもたちの調査に着手し、人権運動を本格化させると、政府による直接的な介入が日常化する。森美術館での個展(2009年)は46万人を動員し、その後国際巡回するが、会期中の2011年4月に拘束され、81日間の拘留。現在はベルリンを拠点に活動。2016年、トルコからギリシアのレスポス島に流れ着いた難民たちが使ったライフジャケット14,000枚をベルリンの劇場の柱に巻き付けた作品で、難民問題に揺れるドイツや欧州、そして世界に問題提起をした。

スザンヌ・レイシー Suzanne Lacy
1945 年、カリフォルニア州生まれ。1970 年代からアーティスト、アクティビスト、教育者、著述家として、実践と理論の両面で活動し、現在はLA のOtis College of Art and Design の大学院「Public Practice」コースで教鞭をとっている。レイプ、バイオレンス、高齢化問題、青少年問題など取り組むテーマは社会的だが、その参加型のアートワークは、メディアでの報道を勘案し、視覚的にも印象的な演出が特徴である。代表的プロジェクトには、LA の地図にレイプ発生地をスタンプする《5 月の3 週間》(1977 年)、高齢女性による対話パフォーマンス《クリスタル・キルト》(1987 年)、高校生とのコラボレシーション《ルーフ・イズ・オン・ファイア》(1994 年)などがある。

フィフス・シーズン Fifth Season
オランダ、デン・ドルダー(Den Dolder)にある精神科医療施設アルトレヒト(Altrecht)の敷地内にあるアーティスト・イン・レジデンス。精神医療と社会の間のギャップを埋めることを目的とし、1998年スザンヌ・オクセナーにより設立された。それ以来、精神病患者に対する偏見や差別などに関する問題を提起し、一人の人間として患者たちの話を社会に伝え続けている。春・夏・秋・冬の1シーズン(3ヵ月)、アーティストは広大な施設敷地内に建つスタジオ・ハウスで生活し、自身の観点から精神医学にアプローチする。それに加え、施設の患者やスタッフと日常的に接触しながら共に作品制作する機会が提供される。ここで制作された作品はオランダ国内外のギャラリーや美術館はもとより、精神保健機関などにおいて定期的に展示され、その成果は出版物としてまとめられる。これまでに、フィフス・シーズンには100人以上の著名、中堅、若手アーティストが滞在し、 2015年にはオランダのヘルスケアにおける最優秀芸術プロジェクトに授与される「エリザベス・ヴァン・シュトリンゲン賞」を受賞した。

パーク・フィクション/マージット・センキ/クリストフ・シェーファー Park Fiction / Margit Czenki / Christoph Schäfer
1995年、ハンブルグ(ドイツ)の貧困地区ザンクト・パウリの川沿いの土地に高層住宅とオフィスビルを誘致しようとする市の開発計画に反対してコミュニティ・プロジェクトを開始。地域住民の組合とアーティスト(クリストフ・シェーファー)、映像作家(マージット・チェンキ)が主導し、単なる抗議運動をするのではなく、開発予定地を自分たちの公共空間として、住民とともに、ゲーム、ピクニックやフェスティバル、展示、集会などに利用し続けた。また、ホットライン、アンケート、地図、インスタントカメラなどを備えた可動式の“プランニング・コンテナ”をつくり、近隣を回って、住民から要望を集め、実際の公園計画を作成。さらに、「ドクメンタ11」(2002年)をはじめ、多くのアート・イベントや音楽祭に、A.ロドチェンコの「Worker’s Club「を参照したドキュメンテーション/インスタレーションを出展。こうして、パーク・フィクションの活動は広く知られることとなり、その結果、2005年、市は計画を断念し、公園が実現した。その後も市民と分野横断的な専門家による開発事務所(PlanBude)を運営している。

プロジェクト・ロウ・ハウス Project Row Houses
プロジェクト・ロウ・ハウスは、アーティスト/アクティビストのリック・ロウを中心に、ジェイムス・ベティソン(1955-1997)、バート・ロング(1940-2013)、ジェシー・ロット、フロイド・ニューサム、バート・サンプルズ、ジョージ・スミスによって、テキサス州ヒューストンの「第3区」で1993年に開始。アートを触媒としてコミュニティの再生を目指すプロジェクトであり、それを運営するNPOの名称でもある。リック・ロウは1961年、アラバマ州生まれ。ヒューストンのテキサス・サザン大学に学び、社会問題をテーマとした絵画や彫刻作品を制作。1990年代初めから、アフリカン・アメリカンの居住区として長い歴史を持つ第3区の生活や文化を描き続けた画家ジョン・ビガーズやドイツのアーティスト、ヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」の考え方に影響を受け、コミュニティの社会的、経済的、文化的ニーズに直接応える活動に方向転換。打ち棄てられていた22戸の住宅を仲間とともに買い取り、改修して、アートと社会サービスを複合したプロジェクトに展開していった。

高川和也 Kazuya Takagawa
1986年、熊本県生まれ。 東京芸術大学修了。近年は主にインタビューや詩作、実験心理学を参照したワークショップ等を行う。 主な展覧会に「ASK THE SELF」(Tokyo Wonder site Hongo、東京、2016)、「screen」(HIGURE17-15cas、 東京、2014)、「Reflection of an outsider on outsider」(Seoul Art Space GEUMCHEON、ソウル、2011)など。

丹羽良徳 Yoshinori Niwa
1982年、愛知県生まれ。多摩美術大学卒業。ウィーン在住。タイトルに示される行為や企てを路上などの公共空間で試み、現実とのギャップや交渉の失敗などを含め社会や歴史へ介入しながら、その出来事の一部始終をビデオ記録として展示している。参加した主な展覧会に「瀬戸内国際芸術祭2016」(香川県直島、2016年)、「愛すべき世界」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2015年)、「歴史上歴史的に歴史的な共産主義の歴史」 (Edel Assanti、2015年)、「あいちトリエンナーレ2013」、「六本木クロッシング」(森美術館、2013年)ほか。

藤元明 Akira Fujimoto
1975年、東京生まれ。東京藝術大学卒業。1999年コミュニケーションリサーチセンターFABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学大学院修了。社会、環境などで起こる人の制御出来ない現象をモチーフに、絵画・オブジェクト・映像・インスタレーションなど様々な手法で展示やプロジェクトを展開。都市の隙間を活用するアートプロジェクト《ソノ アイダ》を主催。主なプロジェクトに《2021》《NEW RECYCLE®》。展示「HEYDAY NOW」(COURTYARD HIROO・2015年)、「Negentoropy」(HAGISO、2014年)、「この都市で目が覚めて」(HIGURE 17-15 cas、2016年)など。

山田健二 Kenji Yamada
2008年、東京芸術大学卒業。東京、ロンドンを拠点に活動。固有の文化圏に遺る民俗知や遺跡、戦争遺産を含む近代遺産などを国際社会の中で流用・誤用することで生まれる葛藤や矛盾を共有するための社会実践や表現活動を行なう。3.11以降、日本やヨーロッパを中心に各地を環境難民のように移動しながら継続する彼の活動は、より流動的な社会的立場の人間が国際社会にどう働きかけられるかという実践を含みながら、その臨界と限界に無数の段階を拡張し、新たな思考のグレースケールを浮かび上がらせる。主なプロジェクトに《別府地熱学消化器美術館》(2011年)など。

若木くるみ Kurumi Wakaki
1985年、北海道生まれ。京都市立芸術大学卒業。自らの身体を作品の素材に用いた力づくの表現で、第12回岡本太郎現代芸術賞(2009年)、六甲ミーツアート大賞(2013)受賞。坂本善三美術館での個展「若木くるみの制作道場」(熊本、2013年、2014年)では、30日間で30作品、新作を発表した。近年の主な展示に「また起きてから書きます」(アキバタマビ21、2016 年)、「ユニフォーム」(Ponto15 / Finch Arts Gallery、2016 年)、「六本木アートナイト2016」など。

参加アーティスト プロフィール[プロジェクト]

ペドロ・レイエス Pedro Reyes
1972年、メキシコ・シティ生まれ。メキシコを拠点に、彫刻、絵画、音楽、パフォーマンスと多様な領域で活動する。2008年から継続するプロジェクト《ピストルをシャベルに》では、回収した銃をシャベルにして木を植え、《武装解除》(2012年)では、銃を自動演奏の楽器へと変身させた。「自分にとってアートとは本質的にネガティブなものをポジティブなものに変える方法を見つけることであり、社会や人々の意識を変えるような作品を作りたい」と語っている。第1回《人々の国際連合》(ニューヨーク、2013年)では、国籍や言語の異なる人々が集い、世界の諸問題について、社会学、心理学、演劇、アートなどの手法を駆使してユーモア溢れる創造的な解決を試みた。第3回は金沢で開催。


ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル 
 Mammalian Diving Reflex/Darren O’Donnell
ママリアン・ダイビング・リフレックスは、1993年、ダレン・オドネルにより設立されたアート&リサーチ集団。ダレン・オドネルはカナダ生まれ。小説家、エッセイスト、劇作家、パフォーマー。公共の場でアーティスト以外の、多種多様な背景を持つ人たちとコラボレーションし非現実なスペースを作り出すことで社会的な文脈に介入する機会を作り出す。「近い将来、すべての子どもにハサミが与えられ、自分の未来を自由に切り取り創造できる社会にしたい。すべての子どもに社会での権利が保障され、未来に投票でき、参政権が与えられ、バスを走らせられる社会にしたい。」 パフォーマンス・子供たちによるヘアーカットにて。ダレン オドネル

西尾美也 Yoshinari Nishio
1982年、奈良県生まれ。同県在住。2011年、東京藝術大学大学院修了。文化庁芸術家在外研修員(ケニア共和国ナイロビ)などを経て、現在、奈良県立大学地域創造学部専任講師。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協働によるプロジェクトを国内外で展開。アフリカと日本をつなぐアートプロジェクトの企画・運営のほか、ファッションブランド「FORM ON WORDS」も手がける。主な個展に「間を縫う」(3331ギャラリー、2011年)など。近年の主なグループ展に「拡張するファッション」(水戸芸術館、2014年)、「あいちトリエンナーレ2016」、「さいたまトリエンナーレ2016」など。

明日少女隊 Tomorrow Girls Troop
2015年、様々な性別の第4世代若手フェミニストによる社会派アートグループとして結成。「男性、女性、いろんな性、 みんなが平等でHappyな社会を」をモットーに 展覧会やパフォーマンス、レクチャー、SNSでのコミュニティー作りなどを社会運動の一環と捉え、幅広く活動する。主なグループ展に「Feminist Fan in Japan and Friends」(アートスペース遊工房、2016年)、「Normal Family」(Last Projects、ロサンゼルス、2015年)、 パフォーマンスでは《Girls Power Parade 》(表参道、2016年)、レクチャーでは「保育園落ちた!選挙攻略法2016」(上智大学、2016年)など。

ミリメーター mi-ri meter
2000年、宮口明子と笠置秀紀によって活動開始。建築、フィールドワーク、プロジェクトなど、ミクロな視点と横断的な戦術で都市空間や公共空間に焦点を当てた活動を続ける。日常を丹念に観察し、空間と社会の様々な規範を解きほぐしながら、一人ひとりが都市に関われる「視点」や「空間」を提示している。主な活動に《Tents 24》(セントラルイースト東京 、2005年)、《アーツ前橋 交流スペース 》(前橋市、2013年)、《仙台文学館を再編集する》(SSDせんだいスクールオブデザイン、2014年) 、《川と路》(鳥取藝術祭、2015年)など。

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SEAヒストリー研究会  日本におけるSEAを読み解く

SEAヒストリー
これまでのSEA研究会では、海外のSEAを中心に考察、議論をしてきましたが、今年は「SEAヒストリー研究会~日本におけるSEAを読み解く」を開催いたします。この研究会は、戦後の日本の美術の動向や社会状況の変化から国内におけるSEAの萌芽と展開を掘り起こし、読み解くことを目的とし、各回のプレゼンターがそれぞれ異なる視点からアプローチしていきます。

《開催スケジュール》第8回以降は決定次第、お知らせします。

第1回テーマ 「マッピング」(終了しました)

プレゼンター
工藤安代(アート&ソサイエティ研究センター代表)
日時
2016年2月26日(金)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331 2階 会議室
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

※実施報告をアップしました。
※SEAリサーチラボにレポート「第1回SEAヒストリー研究会に参加して」をアップしました。

第2回テーマ 「マッピング(後半)」(終了しました)

プレゼンター
清水裕子(アート&ソサイエティ研究センター副代表)
日時
2016年3月24日(木)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331 地下1階 B105室(2階 会議室から変更になりました)
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

※SEAリサーチラボにレポート「第2回SEAヒストリー研究会に参加して」をアップしました。

第3回テーマ 「1960年代、世界と日本の社会運動と文化状況」(終了しました)

プレゼンター
秋葉美知子(アート&ソサイエティ研究センター主席研究員)
日時
2016年4月22日(金)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331 1階 ラウンジ(会場が変更になりました)
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

※SEAリサーチラボにレポート「第3回SEAヒストリー研究会に参加して」をアップしました。

第4回テーマ 「1960年代:反芸術」(終了しました)

プレゼンター
工藤安代、嘉藤笑子
日時
2016年5月20日(金)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331内 B104室 
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

※SEAリサーチラボにレポート「第4回SEAヒストリー研究会に参加して」をアップしました。

第5回テーマ 「1970年代:東京ビエンナーレ『人間と物質』」(終了しました)

プレゼンター
嘉藤笑子、工藤安代

日時
2016年6月24日(金)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331内 B104室 
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

第6回テーマ 「コンセプチュアルアートと1970年代の芸術」(終了しました)

プレゼンター
ゲスト:上崎千

日時
2016年7月28日(木)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331内 B105室 
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

第7回テーマ 「80年代以降 現在まで」(終了しました)

プレゼンター
ゲスト:倉林 靖 (美術評論家)

日時
2016年9月8日(木)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331内 B105室 
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
定員
10名(先着順)
参加費
500円(資料込み・コーヒー付)

お申し込み・お問い合わせ

メールに、氏名、住所、職業(所属)、申込み動機を記入のうえ、下記宛先までご送信ください。
email: info@art-society.com

〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 311E
NPO法人 アート&ソサイエティ研究センター

ソーシャリー・エンゲイジド・アートのポータルサイトを開設

A&Sでは、ワーキンググループを設置してSEAの分野についてのポータルサイト構築を検討し、このたび新しいウェブサイト「SEA(エスイーエー)リサーチラボ」を開設しました。SEAに関する議論や評論の動向、世界のSEAプロジェクト、参考になるサイトや文献の紹介など、SEAの研究や実践に役立つ情報を提供していきます。またみなさんからの投稿や、SEAに関する情報提供も大歓迎です。是非サイトにアクセスしてみてください!

SEAリサーチラボロゴ

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SEAヒストリー研究会 日本におけるSEAを読み解く 第1回実施報告

テーマ
「マッピング(前半)戦後日本の美術運動・美術団体をたどる(1940〜50年代)」
プレゼンター
工藤安代(アート&ソサイエティ研究センター代表)
日時
2016年2月26日(金)18:30-20:30
会場
アーツ千代田3331 2階 会議室
(東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
内容
1946年から1950年代までの日本における美術運動/美術団体を時系列でたどり、戦後の日本美術が社会状況とどのように関係していたかを考察。今回は特に、アンデパンダン展について、その成り立ちや内容が議論の中心となり、いくつかの課題を次回に持ち越した。

キーワード
  • 日本アンデパンダン展
  • 前衛美術会
  • 職美協(全日本職場美術協議会)
  • 読売アンデパンダン展
  • 疑問点・問題提起
  • 日本アンデパンダン展と読売アンデパンダン展は内容にどのような違いがあったか。
  • 読売アンデパンダン展は、具体的にはどのようにフランスの「サロン・デ・アンデパンダン」を倣ったのか。
  • (読売)新聞社がアンデパンダン展を主催した背景とは何か。
  • 戦後、国内の作家はどのような手段で海外の動向から影響を受けたのか。
  • 前衛美術会が異議を唱えたという社会主義的リアリズムとは何か。同様に新しく目指したシュルレアリスムとは何か。
  • 国内のSEAの萌芽を探るためには、戦後の動向からスタートするのは不適切ではないか。
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    SEA研究会 2015年度前期
    『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』を読むシリーズ

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    地域や社会に深く関わり、実際に社会の変革をめざすSEA(ソーシャリー・エンゲイジド・アート)とはなにか?アートと社会の諸問題に対して、理論と実例の両面から、多くのヒントを与えてくれる『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門(以下、パブロ本と呼びます)』をひもときながら、6回シリーズでSEAというアートのあり方を理論と事例を通じて学んでいきます。
    第1回は、オリエンテーション&レクチャー形式で開催。第二回目からは、参加者と共にゼミ形式で進めていく予定です!

    開催スケジュール

    第1回 5/8(金) 米国におけるSEAの歴史とパブロ本の背景
    第2回 6/26(金) パブロ本を読む①「イントロダクション」、「第1章 定義」
    第3回 7/16(木) パブロ本を読む②「第2章 コミュニティ」
    第4回 8/21(金) パブロ本を読む③「第3章 状況」、「第4章 会話」
    第5回 9/24(木) パブロ本を読む④「第5章 コラボレーション」、「第6章 敵対関係」
    第6回 10/29(木) パブロ本を読む⑤「第7章 パフォーマンス」、「第8章 ドキュメンテーション」、「第9章 超教育学という視点」、「第10章 熟練の解体と再構築」

    第1回 「米国におけるSEAの歴史とパブロ本の背景」 終了しました

    講師
    秋葉美知子(アート&ソサイエティ研究センター主席研究員)
    日時
    2015年5月8日(金)19:00-20:30
    会場
    アーツ千代田3331 地下1階 B105室
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    定員
    10名(先着順)
    参加費
    500円(資料込み・コーヒー付)

    ※フィルムアート社刊『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門-アートが社会と深く関わるための10のポイント-』(2,160円)をご持参ください。http://www.art-society.com/publication

    第2回 パブロ本を読む①「イントロダクション」、「第1章 定義」
    終了しました

    モデレーター
    工藤安代(アート&ソサイエティ研究センター代表)
    清水裕子(アート&ソサイエティ研究センター副代表)
    日時
    2015年6月26日(金)19:00-20:30
    会場
    アーツ千代田3331 2階 会議室
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    定員
    10名(先着順)
    参加費
    500円(資料込み・コーヒー付)

    ※フィルムアート社刊『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門-アートが社会と深く関わるための10のポイント-』(2,160円)をご持参ください。http://www.art-society.com/publication

    第3回 パブロ本を読む②「第2章 コミュニティ」終了しました

    モデレーター
    秋葉美知子(アート&ソサイエティ研究センター主席研究員)
    日時
    2015年7月16日(木)19:00-20:30
    会場
    アーツ千代田3331 地下1階 B105室(会議室より変更になりました)
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    定員
    10名(先着順)
    参加費
    500円(資料込み・コーヒー付)

    ※フィルムアート社刊『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門-アートが社会と深く関わるための10のポイント-』(2,160円)をご持参ください。http://www.art-society.com/publication

    第4回 パブロ本を読む③「第3章 状況」、「第4章 会話」終了しました

    モデレーター
    清水裕子(アート&ソサイエティ研究センター副代表)
    秋葉美知子(アート&ソサイエティ研究センター主席研究員)
    日時
    2015年8月21日(金)19:00-20:30
    会場
    アーツ千代田3331 2階 会議室
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    定員
    10名(先着順)
    参加費
    500円(資料込み・コーヒー付)

    ※フィルムアート社刊『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門-アートが社会と深く関わるための10のポイント-』(2,160円)をご持参ください。http://www.art-society.com/publication

    第5回 パブロ本を読む④「第4章 コラボレーション」、「第5章 敵対関係」
    終了しました

    モデレーター
    工藤安代(アート&ソサイエティ研究センター代表)
    清水裕子(アート&ソサイエティ研究センター副代表)
    日時
    2015年9月24日(木)19:00-20:30
    会場
    アーツ千代田3331 地下1階 B105室(会議室より変更になりました)
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    定員
    10名(先着順)
    参加費
    500円(資料込み・コーヒー付)

    ※フィルムアート社刊『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門-アートが社会と深く関わるための10のポイント-』(2,160円)をご持参ください。http://www.art-society.com/publication

    第6回 パブロ本を読む⑤「第7章 パフォーマンス」、「第8章 ドキュメンテーション」、「第9章 超教育学という視点」、「第10章 熟練の解体と再構築」終了しました

    モデレーター
    工藤安代(アート&ソサイエティ研究センター代表)
    清水裕子(アート&ソサイエティ研究センター副代表)
    秋葉美知子(アート&ソサイエティ研究センター主席研究員)
    日時
    2015年10月29日(木)19:00-20:30
    会場
    アーツ千代田3331 2階 会議室
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    定員
    10名(先着順)
    参加費
    500円(資料込み・コーヒー付)

    ※フィルムアート社刊『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門-アートが社会と深く関わるための10のポイント-』(2,160円)をご持参ください。http://www.art-society.com/publication

    お申し込み・お問い合わせ

    メールに、氏名、住所、職業(所属)、申込み動機を記入のうえ、下記宛先までご送信ください。
    email: info@art-society.com

    〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 311E
    NPO法人 アート&ソサイエティ研究センター

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    SEA(Socially Engaged Art)アイディア・マラソン 結果発表

    sea-marathon02


    グランプリ: 該当者なし 

    準グランプリ:「雪だるまを歩かせる」松田朕佳 + 天野澄子

    準グランプリ:「変種編集室」変種編集室(久未可L蔵 + ピメリコ + ユミソン)

    「SEAアイディア・マラソン」は7時間にわたり、14人(組)の応募者が次々にSEAプロジェクトのアイディアを発表し、盛況のうちに終了しました(2015年3月15日(日)、アーツ千代田3331)。各15分のプレゼンに対して、講評者・オーディエンス・他のプレゼンターが質問・コメントをし、最後に、講評者とオーディエンスの投票によって優秀なアイディアを選定しました。

    14組のプレゼンターが次々とアイディアを発表。

    14組のプレゼンターが次々とアイディアを発表。

    プレゼンター質問2

    会場のオーディエンスやプレゼンターが活発に発言。プロジェクトの可能性が膨らむ。

    会場のオーディエンスやプレゼンターが活発に発言。プロジェクトの可能性が膨らむ。

    どれもユニークなアイディアのプレゼンテーションでしたが、初めての試みということもあって、SEAが求める、目的とゴールの具体性、アートならではの特性を生かしたアプローチが明確に提示されたプロジェクトは少なく、「グランプリ」は該当なしという投票結果となりました。
    準クランプリとして、現状に対する問題提起と、それに具体的なインパクトを与えたいという意欲と可能性が評価された2プロジェクト「雪だるまを歩かせる(松田朕佳+天野澄子)」と「変種編集室(久未可L蔵)」が選ばれました。
    会場では活発な質疑応答、議論が展開され、日本におけるSEAのあり方を考える第一歩として有意義なイベントとなりました。
    参加者の皆様、講評者の方々、有り難うございました!

    準グランプリ受賞者(左から天野さん、松田さん、ピメリコさん、久未可 L蔵さん)。

    準グランプリ受賞者(左から天野さん、松田さん、ピメリコさん、久未可 L蔵さん)。

    講評者10名による総評。

    講評者10名による総評。

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    SEA(Socially Engaged Art) アイディア・マラソン

    sea-marathon02

    “日本の社会派アートを提案する
    「SEAアイディア・マラソン」を開催!”

    プレゼンテーション日時 2015年3月15日(日)13:00-21:00

    昨年11月に開催した、展覧会「リビング・アズ・フォーム(ノマディック・バージョン)」のコンセプトをさらに深めるため、いま日本において、どのようなソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEAシー)が求められ、どのように実践していくべきかを考える「SEAアイディア・マラソン」を開催します。
    これは、地域の具体的課題や社会問題に取り組んだり、将来に向けての提言を行うアート・プロジェクトのアイディアを次々にプレゼンテーションして講評、議論するイベントです。日本のSEAの現在と未来について、プレゼンターとオーディエンスがともに構想するプラットフォーム形成に参加してみませんか?

    SEAシー アイディア・マラソン プレゼンテーション(一般に公開します)

    開催日
    2015年3月15日(日)13:00-21:00
    会場
    3331アーツ千代田 3階 306室(B105室より変更になりました) 
    (東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda)
    オーディエンス
    定員
    20名(先着順) 参加費無料
    発表時間
    各自持ち時間15分+質疑5分で20名(組)程度を予定。
    プレゼンテーションの講評
    プレゼンテーション、ディスカッションの終了後、講評者、オーディエンスが優秀なアイディアを選ぶ投票を行い、グランプリ1名(組)、準グランプリ2名(組)を決定します。
    参加予定の
    講評者
    秋葉美知子(A&S主席リサーチャー)
    岩井成昭(アーティスト、秋田公立美術大学教授)
    菊池宏子(クリエイティブ・エコロジー代表)
    工藤安代(A&S代表)
    倉林靖(美術評論家)
    今野綾花(フィルムアート社編集者)
    佐藤慎也(建築家、日本大学准教授)
    清水裕子(大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員)
    神野真吾(千葉大学准教授)
    藤元由記子(BIOCITY編集長)
    賞金
    グランプリ 1名(組) 5万円  準グランプリ 2名(組)) 2万円

    プレゼンターの特典

    • 各プレゼンテーションは2015年5月発行予定のSEAマラソン記録集へ掲載し、プレゼンターに贈呈します。
    • アート&ソサイエティ研究センターで運営するP+ARCHIVEのサイトに各プレゼンテーションをアーカイブするとともに、各種メディアに広報します。
    • 優秀なアイディアについては、プロジェクトの可能性を勘案したうえで、実現にむけた支援を行う予定です。
    • 優秀なアイディアは環境から地域創造を考える総合誌「BIOCITY」に紹介されます。
    • ニューヨークのアートNPO、Creative Timeのサイト内でリポートされる可能性があります。
      http://creativetime.org/

    その他注意事項

    • 著作権その他第三者の権利を侵害しているものは、審査の対象外となります。また、受賞発表後であっても、これらの条件に反していることが判明した場合、受賞を取り消します。
    • 提出された資料は原則として返却いたしません。必要な場合は予め控えを残した上でご応募ください。
    • 応募要項に記載された事項以外について取り決める必要が生じた場合、主催者の判断により決定します。応募者は、その内容に同意できなかった場合は応募を撤回できますが、応募にかかった一切の費用は返却いたしません。
    • 受賞者の氏名、経歴などは、印刷物、ウェブサイトなどで公表させていただきます。
    • 個人情報は、応募作品の受付や問い合わせ、審査の結果通知、その他コンペの業務で必要と思われる事項ために利用させていただきます。原則として、法令の規定に基づく場合を除き、ご本人の承諾なしに、それ以外の目的で個人情報を利用または第三者に提供することはいたしません。その他個人情報の取り扱いにつきましては、主催団体の「プライバシーポリシー」をご参照ください。

    SEAシーとは?

    SEA(「シー」)は、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの略称です。アートといっても、アートワールドの閉じた領域から脱して、現実の世界に関わり、人びとの日常から既存の社会制度まで、何らかの“変革”をめざす分野横断的な創造活動を総称するものです。
    たとえば都市計画や福祉、教育、環境、人権、コミュニティ運動や政治への疑問など、日常生活で私たちが直面するさまざまな問題や課題を、美術や演劇、音楽、パフォーマンスといったクリエイティブな表現と結びつけ、これまで見えなかったものを可視化したり、気づかなかったことを明らかにすることによって社会に現実的な変化をもたらそうとする、チャレンジングな試みともいえます。

    世界のSEAプロジェクトの事例

    問い合わせ

    〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 311E
    NPO法人 アート&ソサイエティ研究センター
    email: info@art-society.com

    応募フォーム

    プレゼンターの募集は3月6日に応募を締め切りました。
    たくさんのお申し込みありがとうございました。

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