今日、パブリックアートということばは日本でもかなり耳慣れたものになってきています。しかし、わが国におけるパブリックアートは、海外でのカテゴリーに比較して格段に狭義の意味に使われており、その多くが行政主導型で実施され、単に「公共空間に設置されたアート作品」という内容のものとなっています。

それらの作品がどのように環境と調和し、社会的な意味を持ち、いかに市民の生活に貢献しているかという点について問題視された事はあまりなく、既存の事例に関する批評、アカウンタビリティの評価やその理論的研究もなされてきていないのが実状です。

本研究会は、パブリックアートを広くアートと社会の関わりという観点から調査研究し、アーティストと住民のかかわりやそのプロセス、作り手の立場や依頼者の視点、そして利用者・市民からの評価、また建築や都市計画との関連性などさまざまな角度から広く分析を試みます。また、現在までに実行されてきた国内外のプロジェクトの関連資料を積極的に収集し、その比較検討を行う予定でいます。
2002.12.27 A&S アート&ソサイエティ一同
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