参加型のパブリックアート Vol.4 <地域づくり>

セイエッド・アラヴィ“Where is Fairfield?”
フェアフィールド、1995

フェアフィールドの街全体を巻き込んだインターラクティヴなパブリックアート・プロジェクト。西海岸に位置するフェアフィールドという小さなまちのアイデンティティを考え、住民が自分たちの街の特色に気づくことが目的であった。5人のアーティストにより、役所や学校、郵ヨ局、銀行、新聞などプライベートとパブリックの両組織のなかで “Where is Fairfield?”という問いが投げかけられていった。

“Where is Fairfield?”は、街中の様々なスーパーマーケットや日常雑貨店の紙袋に印刷され、住民の家までそのメッセージが運ばれていった。

市役所関連の施設にも質問が記された垂幕が設置された。

市内の全学校で、各学科の教員と生徒たちはこの質問についてデスカッションをおこない、用意されたポストカード(隅 に“Where is Fairfield?”と印刷されたもの)にこの質問への生徒たちの答えを書き込んだ。ポストカードは、フェアフィールドセンター・ギャラリーに飾られ、希望者には販売された。

飛行に垂幕“Where is Fairfield?”と書かれた垂幕をつなげ、市内の上空を旋回した。

“Where is Fairfield?”という言葉が書かれたTシャツを着る高校生たち。彼らは住民にこの質問を投げかけ、またフェアフィールドの歴史を聞き取り、それをヴィデオに収めた。
市内のモール内では、この質問に答えている地元の人々をドキュメントした彼らのビデオが流された。

地元郵便局では、特別な消印付の切手が用意され、利用された。

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