Great Wall of Los Angeles グレート・ウォール・オブ・ロサンゼルス

プロジェクト開始前の水路。中央に砂袋を置いて作業中の安全を確保

プロジェクト開始前の水路。中央に砂袋を置いて作業中の安全を確保

ジュディ・バカ(中央)と若者チーム

ジュディ・バカ(中央)と若者チーム

1974年、メキシコ系アメリカ人アーティストのジュディ・バカは、米国で河川工事を管轄する陸軍工兵司令部から、洪水コントロール水路の壁面を美化するために壁画が考えられないろうかともちかけられた。メキシコの社会的壁画運動に影響を受けていたバカは、問題の壁面を初めて見たとき、ここにカリフォルニアの“もう一つの歴史”―公式の歴史書では無視されてきた少数民族や移民、女性をフィーチャーした歴史絵巻を描きたいと思ったという。様々な政府組織、コミュニティ団体、企業、財団、個人の支援を得、アーティストと地元の若者たちのチーム“Mural Makers”をつくり、1976年夏にグレート・ウォール(正式名称は、The History of California)の制作が始まった。
最初の年に描いたのは先史時代から1910年代まで。以後、1978年に20年代、1980年に30年代、1981年に40年代、1983年に50年代を描き加え、全長2,754フィート(約840メートル)の世界で最も長い壁画の一つとなった。

1940年代のセクション

1940年代のセクション


これまでMural Makers に参加した若者は400人以上(鑑別所にいた少年たちも含む)にのぼり、彼らはスーパーバイザー・アーティストの指導のもと、エスニック・ヒストリーの専門家から講義を受けたり、即興演劇やチームビルディングの訓練を受けながら、共に仕事をするためのスキルを身につけていく。つまり、このプロジェクトは、アクティビズムと青少年教育を融合させたものなのである。
グレート・ウォールは、バカが設立した非営利のコミュニティ・アート・センター、Social and Public Art Resource Center(SPARC)のプロジェクトとして実施されており、現在も継続中。傷んだ部分を修復するとともに、1960年代以降のセクションを制作する準備が進められている。

描き手は14~21歳の若者

描き手は14~21歳の若者

40年代を描いたチーム

40年代を描いたチーム

アーティストJudy Baca
アーティスト(日本語)ジュディ・バカ
ジャンル(建築家、ランドスケープなど)アーティスト
場所(国)アメリカ合衆国
場所(原語)Los Angeles, California
完成年
施主・主催Social and Public Art Resource Center(SPARC)
関係団体(共催、後援、助成、協賛、協力)
資金源
  • 公的資金
  • 個人寄付
  • その他
資金源(その他の場合)法人寄付
予算規模(円)
外部リンクhttp://sparcinla.org/programs/the-great-wall-mural-los-angeles/
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