10/13開催「植物を紙に摺り付けて描くワークショップ」を終えて

先日10月13日(日)に今年もお茶の水アートピクニックの関連イベントに参加させていただき、ECOM駿河台を会場に、アーティストの村山修二郎さんを講師にお迎えして「アート×自然 植物を紙に摺り付けて描くワークショップ」を開催いたしました。

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植物で描くということについて、まず村山さんからご自身の活動を紹介していただきました。大きな画面にまさに植物で描いている村山さんの姿が映し出されると、ご参加いただいた小学生から大人まで皆アートの世界に引き込まれていきました。小学校でのワークショップや被災地での活動、植物の生命力についてなど、色々な画像を見せていただきながらお話をしていただきました。アーティストの活動を知る貴重な機会にもなったと思います。

ワークショップ3

それから気持ちの良いお天気の下、自分で使う植物を摘みに会場の外へ。摘み取る量は片手に握れるくらいで、一株から一摘み。皆さん思い思いにどこから採取しようか選びながらも、今回は会場のECOM駿河台さまのご協力で花壇のお花も採取できて、ちょっとしたブーケのように。

ワークショップ1

会場に戻って制作開始。村山さんから色を出すコツを教わりいざ。最初はとまどい気味ながらも、段々皆さん自分の世界へ。草花の香りが広がり、柔らかい光が差し込む会場はしばし穏やかな空気に包まれていました。

ワークショップ2

ワークショップの最後は感想会で、1人1人どのようなことを考えて制作していたのか発表しあいました。同じような葉っぱでも摺り付けてみると色が違ったり、思ったように色がつかないことから新しい発想が湧いたり・・、それぞれ新しい発見や体験をされて楽しんでいただけたようでした。
「都会の真ん中でこのワークショップを行うことは自然に囲まれた山の中で行うこととまた違った意味がある」との村山さんのお話しを思い出しながら、このワークショップで出会った植物たちの感触や香りの記憶はきっとどこかにつながっていくのだろうと、都市空間での「アート×自然」の可能性に思いをめぐらせつつ、レポートを終わりにします。
文:川口明日香 写真:A&S

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