エンドレスジャーニー展 〜終わらせたい、強いられた旅路〜

 

世界各地ではいまも多くの人が紛争や迫害、暴力や貧困によって住まいを追われ、終わりの見えない命がけの旅を続けています。本展は、人びとに寄り添い医療を提供してきた国境なき医師団の活動を伝える体験・思考型の展覧会です。この展覧会場に、詩人・谷川俊太郎と美術家・諸泉茂のコラボレーションによるアート空間が誕生します。

 

谷川俊太郎の詩と諸泉茂による温度計のインスタレーション空間に鑑賞者が参加します

国民的詩人である谷川俊太郎が国境なき医師団のために書き下ろした詩。真白な壁面にその詩が記され鑑賞者に詩が描く世界を伝えます。一方、諸泉茂の手がける目盛りのない温度計は、壁面や台上に数百本並べられ、室内の温度を示しま す。人が触ることで、温度計の赤い線がその人の体温へと変化していきます。医者が人を「手当する」ことで人の命が助かることと、温度計に「手を当てる」ことで自分の温度を知り、命の大切さを感じてもらうこと、2つの「手当」をテーマとした参加型の展示です。会期5日間、参加者は自分の体温の高さにメッセージを残すことができ、日を追うごとに参加者の言葉が空間に溢れていくことでしょう。

アーティスト プロフィール

谷川俊太郎 Shuntaro Tanikawa
1931年東京生まれ。18歳頃から詩作を始め、詩集「二十億光年の孤独」を刊行(1952年)。「櫂」同人。詩、翻訳、創作わらべうたなど幅広く活躍している。1983年「日々の地図」で読売文学賞を受賞。またレコード大賞作詞賞、サンケイ児童出版文化賞、日本翻訳文化賞なども受賞。詩やエッセー、翻訳、脚本など幅広く活動する。

諸泉茂 Shigeru Moroizumi
1954年生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業。主な展覧会に 1999-2001年 FUJINO 国際アートシンポジウム企画運営。2010年 台北当代芸術館にて個展開催。作品集『°C』出版。2012年 「Aqua-Ignis」に作品を常設(三重県)。2013年 「カラーハンティング展」(21_21 DESIGN SIGHT)など、国内外で個展・グループ展を多数開催する。

会期|2019年12月18日(水)ー22日(日) 11:00‐20:00(最終入場時間19:30)
会場|アーツ千代田 3331/1階メインギャラリー 〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
入場料|無料
主催|特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
特別協力|谷川俊太郎、諸泉茂
協力|特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター
後援|千代田区
お問合せ|国境なき医師団日本 広報部:舘俊平 press@tokyo.msf.org Tel:03-5286-6141

特設ウェブサイト

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