【SEAラウンドトーク・スペシャル・エディション】
『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』
出版記念トークセッション

アート&ソサイエティ研究センターSEA研究会が企画編集したアンソロジー『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』が、7月25日にフィルムアート社より出版されました。この書籍の編集意図の紹介を兼ね、寄稿者の藤井光氏(美術家、映像作家)、ジャスティン・ジェスティ氏(アジア言語・文化研究者)を講演者に、毛利嘉孝氏(社会学者)をモデレーターに迎えて、これまで1年にわたって継続してきたトーク&ディスカッション・シリーズ「SEAラウンドトーク」のスペシャル・バージョンを開催いたします。

開催概要

日 時 2018年9月27日[木]18:30–20:30
会 場 3331 Arts Chiyoda 1階ラウンジ(1階ショップ奥) www.3331.jp/access
定 員 40名(先着順) 
参加費 1,000円
※トーク終了後21:30まで同会場にて懇親会を開催いたします。

プロフィール

モデレーター|毛利嘉孝 Yoshitaka Mori
社会学者/東京藝術大学准教授。専門は社会学・文化研究。特にメディアや文化と政治の関係を考察している。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ MA(メディア&コミュニケーションズ)、同PhD(社会学)。九州大学大学院助手・助教授を経て現職。2002〜2003年ロンドン大学客員研究員。Inter-Asia Cultural Studies (Routledge) 編集委員。主著に『文化=政治:グローバリゼーション時代の空間の叛乱』(月曜社、2003年)、『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房、2007年)『ストリートの思想:転換期としての1990年代』(NHK出版、2009年)など。

講演者|藤井光 Hikaru Fujii
1976年東京都生まれ。美術家、映像作家。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されているという考え方のもと、既存の制度や枠組みに対する問いを、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて実証的に検証し、実在する空間や同時代の社会問題に応答する作品を映像インスタレーションとして制作している。パリ第8大学美学・芸術第三期博士課程DEA卒業。近年では、『爆撃の記録』(東京都現代美術館『MOTアニュアル 2016 キセイノセイキ』展)、『帝国の教育制度』(森美術館『六本木クロッシング2016』展)、『南蛮絵図』(国立国際美術館『トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために』展)を発表。監督作品にドキュメンタリー『プロジェクトFUKUSHIMA!』(プロジェクトFUKUSHIMA! オフィシャル映像記録実行委員会、2012年)、『ASAHIZA人間は、どこへ行く』(ASAHIZA製作委員会、2013年)、日産アートアワード2017でグランプリとなった『日本人を演じる』などがある。

講演者|ジャスティン・ジェスティ Justin Jesty
米国ワシントン大学アジア言語・文学学科准教授。戦後日本の視覚芸術と社会運動の関係性を研究している。2018年9月にコーネル大学出版より著書『Art and Engagement in Early Postwar Japan』を刊行予定。2017〜18年には、ウェブジャーナル『FIELD』第八号・九号の特集「日本の社会的的転回」の編集を担当。また、これまでに、1940年代後半の芸術におけるリアリズム論争、写真家・濱谷浩の1960年安保闘争の記録、土本典昭による水俣のドキュメンタリー映画に関する論文を発表している。

特定非営利活動法人 アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会
2013年度より「ソーシャリー・エンゲイジド・アート」をテーマとし定期研究会をはじめる。海外におけるSEAを日本に最初に紹介した展覧会《リビング・アズ・フォーム:ソーシャリー・エンゲイジド・アートという潮流》展(2014年11月)、《ソーシャリー・エンゲイジド・アート展-社会を動かすアートの新潮流》展(2017年3月)を開催。その他、日本におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの動向を探る《SEAアイディア・マラソン公募展》の企画開催、パブロ・エルゲラ著『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』(2015年3月)翻訳書の出版、定期イベント「SEAラウンドトーク」等を行なう。現在、社会や地域に関する調査・研究、発信活動など、アートと社会の新たな関係を構築することをめざし、活動を続けている。

お申込み

下記のGoogleフォームよりお申込ください。
https://goo.gl/forms/e19Sve2LBDVdatqi2

フライヤー(PDF)のダウンロード

主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター
助成:公益財団法人テルモ生命科学芸術財団

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