New Land Marks : Public Art, Community, and the Meaning of Place


Penny Balkin Bach (Editor), Ellen Dissanayake, Thomas Hine, Lucy R. Lippard

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Critical Issue in Public Art : Content, Context, and Controversy

Edited by Harriet F. Senie and Sally Webster, New York: An Imprint of Harper Collins Publishers, 1992.

1992年に出版されたパブリックアートに対する始めての本格的な批評本。パブリックアートのフィールドに関わる者に必読の本と言える。モニュメントから壁画、メモリアルまで過去において設置された作品から現代のものまでを研究対象にし、パブリックアートにおける政治性、パトロネージュとの関係、真なる公共性について厳しい眼差しで考察されている。

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Mapping the Terrain : New Genre Public Art

Edited by Suzanne Lacy, Washington: Bay Press, 1995.

米国パブリックアートを語る上で、重要な活動を行なってきたスザンヌ・レーシーによる編集本。米国パブリックアートにおけるエポック的な著書と位置づけられる。レーシーは、一般市民、マイノリティー、低所得家庭の青少年などを巻き込んだ大規模なアートイベントを数多く実施し、コミュニティ参加と言う考えをアーティストの立場から、またパブリックアートの評論家という立場から検証し続けている。
「Mapping the Terrain」は、公共空間に置かれた彫刻という古典的なパブリックアートについて語ることから始まり、現代の社会問題や日常的な関心事に深く根ざした様々なメディアにわたるアート活動にいたるまでが語られている。レーシーによるイントロダクションは、米国のパブリックアートの歴史的流れと彼女の定義する新しいジャンルのパブリックアートを理解するうえで示唆的である。 また、共著者の一人であるメリー・ジェーン・ジャコボは、これまでに数多くのパブリックアートの展覧会企画を行い、その斬新で挑戦的な展覧会は、その後のパブリックアートを考える上で大きな影響力を持った。

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But it is Art? : The Spirit of Art as Activism

Edited by Nina Felshin, Bay Press, 1995

社会問題に深く関わる活動家・アートについて書かれた本。ゲリラ・ガールズやグループ・マテリアル、WACなどの活動が詳しく紹介され、アートと政治、アートによる社会変革という観点から現在までにアーティストが行なってきたプロジェクトに関して、12人の共著者がそれぞれの視点からその真価を問うている。

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Dialogues in Public Art

Tom Finkelpearl, Cambridge, Massachusetts, London, England :The MTI Press, 1999.

ニューヨーク市文化局におけるパブリックアート・プログラムのディレクターの経験を持ち、現在、ニューヨークのPS1のプログラム・ディレクターであるトム・フィンケルパールによるインタヴュー集。ヴィト・アコンチ、デヴィッド・アヴァロス、マヤ・リン、リック・ロウ、ミエーレ・レダーマン・ユーケルス、クリストフ・ウディチコを含む20人のアーティストやディレクターたちの仕事を紹介しつつ、彼らの活動に対する意見を聞く。
“パブリックアートにおける論争”、”建築・都市計画としてのパブリックアートの実験”、”対話に基本を置くアートプロジェクト”、”公共福祉のためのパブリックアート”という4つの章から成り立つ。

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Spirit Poles and Flying Pigs : Public Art and Cultural Democracy in American Communities

Erika Doss, Washington and London: Smithsonian Institution Press,1995

プロローグはロサンゼルス、リトル東京で実現されたバーバラ・クルガーによるパブリックアート・プロジェクトから始まり、4つのプロジェクトに関して美的側面から、受け入れる市民の目から、場の問題から、住民のアイデンティティの視点、政治的介入の観点から言及されている。
タイトルの”フライング・ピッグス”は、米国シンシナティで設置されたアンドリュー・レイシェスターによる作品から来ている。彼の羽がはえたブタの彫刻が巻き起こした一連の大論争を分析し、パブリックアートの社会的意義を問い、文化的必然性からおこるコミュニティの直接的参加が得られたときに、パブリックアートが大きな影響力を持つ点を指摘している。

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The Citizen Artist: 20 Years of Art in the Public Arena : An Anthology from High Performance magazine 1978-1998

Edited by Linda Frye Burnham and Steven Durland, New York: Crirical Press,1998

『ハイ・パフォーマンス』という雑誌に1978年から98年まで掲載された記事のアンソロジー。”アート/人生の経験”、”活動家としてのアーティスト”、”市民としてのアーティスト”という3つの章から成っている。
「パブリックのためのアートなのか?」、「パブリックのアートなのか?」、「パブリックによるアートなのか?」と言うようなパブリックと言う一つの言葉を介して、パブリックに関わるアーティストが直面する主なる課題に切り込む。過去20年間、パブリックとアートの問題に関わる人々が熱く討議し続けてきた” パブリックの概念”、”アーティストの責任”、アートであるという特別な”目的”と”意味”。アーティストが美術館やギャラリーから日常の空間の中へと飛び出たときに直面するそれらの様々な疑問と問題を現場に関わるアーティストが述べてゆく。

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Art, Space and the City: Public Art and Urban Future

Malcolm Miles, London and New York: Routledge, 1997.

著者のマルコム・マイルスは、パブリックアートが都市の未来を築く上でどの様な価値を持ちえるのか?という問いを追求している。彼は、アートの2つの役割に焦点を絞っている。都市デザイン再検討するうえでのデコレーションとして、また批評性と社会に深く関わるうえでの社会的プロセスとしてアートが果たす役割を探求する。都市計画、社会学、文化地理学、批評理論からの鋭い視点を持ちつつ、提案的方法によりアートの視点を用いながら、価値の構造と社会的必要性において、公共性のためにアート活動が位置づけられるという美的判断の制限を越えて、アートがしっかり支えられた活気溢れる都市の未来とまちに対する批評の役割を持つかもしれないことを提言している。

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Going Public : A field Guide to Development in art in Public Places

米国立芸術基金のヴィジュアルアート・プログラム部の共同発行による出版物。初版は1988年であるが、パブリックアートに関わるアート・アドミニステレーターにとって、ガイド的内容となっており今だ示唆に富んだ内容である。
パブリックアートを企画するための資金調達に関する事、プログラムの地域の計画との整合性、完成までの諸業務のガイドライン、コレクションの管理、書類の作り方、保存に関する業務を初めとし、豊富な書類フォームのサンプルが載っている。

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Contemporary Public Sculpture :Tradition, Transformation, and Controversy

Harriet F. Senie, New York and Oxford University Press 1992.

米国の屋外彫刻の歴史を知る上で教科書的な書籍。現在、米国の大学ではパブリックアートを学ぶ教科材ともなっている。

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