ART & SOCIETY RESERCH CENTER

P+ARCHIVE

2012.10.31

P+ARCHIVE2012 第2回ワークショップ「概要調査の意義と目録作成」報告

 10月10日(水)の第2回は松井隆さんをインストラクターにお迎えしてのワークショップ。

インストラクターの松井隆さん

 まず概要調査ということについて、お話をしていただきました。例えばアーカイブ化のための本格的な調査をする上で、扱う全体の資料がどんな内容なのか、どんな性格・特徴を持っているのかを大きく把握することが目的の一つということ。またその後の調査の過程で、資料の紛失や、出所・原秩序の喪失を防ぐ役割があるということ。一方でこの調査はあくまで概要調査であり、スピードが重要である!ということなど。

 後半は受講生の方は実際に「種は船」の資料を一つ一つ確認しながらエクセルの表に入力する目録作成の作業を行いました。資料の中には一見すると「種は船」とは全く関係ないチラシや、思わず笑ってしまうものがあったり、どんないきさつでここにファイルされることになったのか、思いを巡らせると楽しく・・とばかりはいってられませんが(スピードが~)受講生の方々は集中して作業に取り組まれていました。

資料をみながら目録入力中の受講生

 具体的に表に入力してみることでアートプロジェクトをアーカイブすることのイメージが持ちやすくなったのではないかと思います。私も自分なりに、入力の原則や記述事項など普段行っているP+Aのアーカイブ業務と重ねて考えることができ、とても有意義な時間となりました。

P+ARCHIVE所員
川口明日香