【緊急レクチャー】現代美術作品の展示中止・撤去を読み解く


あいちトリエンナーレ2019で「表現の不自由展・その後」が展示中止となったことをきっかけに、憲法で保障された表現の自由と芸術作品/芸術を提示する空間について、さらには芸術文化活動に対する公的支援の是非について、さまざまな視点から議論が百出しています。
社会に関わるアート活動を支援し、人々の創造的環境の充実に寄与することをミッションとするアート&ソサイエティ研究センターでは、今回の出来事を表現の自由をめぐる衝突の歴史の中でとらえ、具体的な事例を紹介することによって、今日の民主主義社会におけるアートの在り方を考えるためのレファレンスを提供する、緊急レクチャーを実施いたします。

開催概要

8月3日、あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」展が不当な圧力を受け、わずか3日間で展示中止となりました。しかし、これは突然起こった出来事ではありません。その予兆ともいえる事例はすでに10年前から多発していたのです。そうした、近年続発する現代美術作品の撤去、展示中止等の事例を取り上げ、その経緯、理由は何だったのか、その背景には何があるのかを探ります。
また、今回の「表現の不自由展・その後」に関しては、多くの識者がコメントを発信しています。それらを整理すると、本件は単なる表現の自由の問題だけにとどまることなく、多面的に読み解く必要があることがわかります。アーティスト、自治体、キュレーター、鑑賞者などさまざまな関係者がそれぞれの立場から、どうしたらこの難問に立ち向かうことができるのか。この機会に、それを考えるための基本認識を共有したいと思います。

日時  2019年10月31日(木) 19:00-21:00
会場  3331 Arts Chiyoda B105マルチスペース www.3331.jp/access
定員  30名(先着順)
参加費 1,000円 ※参加者全員に、SEA専門マガジン『ア・ブレイド・オブ・グラス』日本語版冊子(A4・42ページ)を進呈いたします。

講師プロフィール

武藤祐二|Yuji Muto|現代美術史研究者
現代美術作家を目指す学生として1970年代半ばを過ごし、その後、一鑑賞者として現代アートをウォッチするとともに、独学でその理論の勉強を続ける。一方、3年ほど前までは国家公務員として、放送法という日本で唯一の言論法制の事務に長年携わってきた。その二足のわらじの体験が、憲法第21条「言論・報道・表現の自由」という点で交差していることに気づき、以来、この分野を考察している。
Twitter @forimalist

お申込み

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主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター

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法人設立10周年記念シンポジウム
アート×ソサイエティ=リミットレス 〜アートと社会の新しい関係の可能性〜


アート&ソサイエティ研究センターは2009年のNPO法人化以降、社会に関わるアート活動を支援し、現代社会における人びとの創造的環境の充実に寄与することをミッションとして活動してまいりました。環境と持続可能性、経済格差、移民、高齢化、孤立と引きこもりなど、日本社会は数えきれない深刻な社会的課題に直面しています。そうした状況にたいし、アートはこれまでにない価値を社会に提供することができるのか?さまざまな限界や分断(国境や人種の違い)を乗り越え、新しい見解や感性を生み出すことができるのか?こうした問いをめぐり、当法人の設立10周年を記念して、これまでお世話になった方々をはじめ多くの皆さまと共に語り考える場としてシンポジウムを開催いたします。つきましては、この機会に弊法人が向かうべき今後の方向や活動についてご教示いただければ幸いです。
 なお、このイベントはこの度当法人が発行しました『ア・ブレイド・オブ・グラス日本語版』と『SEAラウンドトーク記録集—アーティストは今、ソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかにとらえているのか?』の出版記念を兼ねて開催いたします。多くの皆さまのご参加をお待ちいたしております。

登壇者

細田 琢|Taku Hosoda|㈱デルフィス エシカルプロジェクト
『社会を変えるエシカル消費〜SDGsの前と後』
略歴|「他者の幸せに貢献する消費行動」を表す言葉としての「エシカル」に着目し、社内プロジェクトを設立。エシカルに向かうインサイトと、その認知・理解向上を目的に、調査研究や情報発信、コンサルを実施。著書:『エシカルを知らないあなたへ 産業能率大学出版部』、『ソーシャル・プロダクト・マーケティング(共著) 産業能率大学出版部』、『CSR検定3級公式テキスト(「エシカルなビジネス」章を執筆) 株式会社オルタナ』

鷲田めるろ|Meruro Washida|キュレーター
『社会と関わる美術:あいちトリエンナーレ2019の事例より』
略歴|1973年京都市生まれ、金沢市在住。東京大学大学院修士(文学)修了。
金沢21世紀美術館キュレーター(1999年から2018年)を経てフリーランス・キュレ
ーター。第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター(2017年)。あいちトリエンナーレ2019キュレーター。瀬戸内国際芸術祭2019アーティスト選考アドバイザリーボード委員。金沢美術工芸大学客員教授。

モデレーター・司会
工藤安代|Yasuyo Kudo|A&S代表理事
清水裕子|Hiroko Shimizu|A&S副代表理事

開催概要

日時  2019年8月29日(木)
    シンポジウム 18:30-20:00
    懇親会 20:00-20:50
会場  シティラボ東京 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン6階 京橋環境ステーション内 https://citylabtokyo.jp/access/
定員  50名 (先着順)
参加費 シンポジウム:3,000円(下記出版物2種謹呈) 懇親会:1,000円

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主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター

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【SEAレクチャー+ディスカッション・シリーズ】
『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの 系譜・理論・実践』を読み解く
-アメリカにおける系譜を中心に

アート&ソサイエティ研究センターSEA研究会の企画・編集によるアンソロジー『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』をテキストとする連続研究会の後期日程を3月29日(金)より開催します。
本書は、SEAの系譜、理論、実践をさまざまな視点から取り上げていますが、研究会ではトム・フィンケルパールのエッセイ「社会的協同というアート~アメリカにおけるフレームワーク」に焦点を当てます。各回、このエッセイで展開されているいくつかの重要なトピックに関連して、専門家によるレクチャーを受け、時代背景や思想をより深く理解するとともに、現在の日本の状況に照らしながら、SEAという芸術実践が起こった理由とその意味を、参加者と共にディスカッションしています。後期の研究会は、前期では深く掘り下げなかったフェミニズムから始め、フィンケルパールのエッセイの後半を読みながら進めていきます。
前期に参加された方はもちろん、後期からの参加も歓迎いたします。

後期スケジュールとテーマ・講師

第5回 2019年3月29日(金)18:30 ~20:30
フェミニズムとアート

1960年代後半、「個人的なことは政治的なこと(The Personal is Political)」をスローガンとした第二波フェミニズムから学んだ女性アーティストたちは、女性としての自身の私生活や日常経験の中から社会的な問題を見いだし、表現活動をはじめました。グループ・インタラクションやコンシャスネス・レイジング(意識覚醒)という実践を通して、協働的な創造行為のアクションを生み出していきます。この回では、ジュディ・シカゴによる≪ディナー・パーティ≫等の具体例を示し、SEAの文脈を踏まえながら1970年代のフェミニスト・アートを読み解きます。
講師:北原恵

第6回 2019年4月4日(木)18:30 ~20:30
国際的な影響~ドゥボール、ボイス、フレイレ

ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)を考えるうえで、欧州や南米におけるSEAにつながる系譜も重要です。具体的には、1968年の「パリ五月革命」に理論的基盤を与えたギー・ドゥボール(フランス)、「社会彫刻」としてのアートを提唱したヨーゼフ・ボイス(ドイツ)、さらに教育思想家パウロ・フレイレ(ブラジル)などの国際的な影響があります。それらを読み解くと同時に、バンクシー(イギリス)にみられる同時代の「アート・アクティビズム」など、グローバルに展開するSEAについてお話しします。
講師:小田マサノリ

第7回 2019年4月25日(木)18:30 ~20:30
米国1970、80年代の政治的右傾化とアクティビズム

米国では1970年代に入ると60年代にはまだあった進歩的な時代の空気が薄れ、社会の保守化が進行します。その中で、特にレーガン政権以降、先鋭的なアートは保守派の標的とされる一方、エイズ危機に直面して行動を開始したACT UPのような、集団的政治アクティビズムとしてのアートの在り方も形成されていきます。この回では、米国における政治的右傾化や分断が深まる社会とアートの関係を、世界や日本の状況とも関連させながら考察します。
講師:小倉利丸

第8回 2019年5月9日(木)18:30 ~20:30
1980代以降のコオペラティブ・アート

最終回は、「1980年代以後のコオペラティブ・アート」のセクションに紹介されているアーティストやプロジェクトをより深く見ていくとともに、アート&ソサイエティ研究センターが現在まで取り組んできたSEA関連の調査研究やさまざまな活動から得た知見を含め、フィンケルパールの言う「社会的協同というアート」の系譜と現在について、日本の状況も加えて考察します。
講師:アート&ソサイエティ研究センターSEA研究会(工藤安代、清水裕子、秋葉美知子)

開催概要

会 場 3331 Arts Chiyoda B105マルチスペース www.3331.jp/access
定 員 30名(先着順) 
参加費 4,000円(全4回分)※第5回研究会においてお支払いください。
参加にあたって
– 事前に『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』(フィルムアート社)をお読みください。
– 可能な限り、4回すべてにご参加ください。

講師プロフィール

北原恵(きたはらめぐみ)
京都生まれ。大阪大学大学院・文学研究科教員。東京大学総合文化研究科博士課程修了(表象文化論・学術博士)。専門は表象文化論、美術史、ジェンダー論。女性アーティストや戦争画・国家・天皇の表象を研究。著作に『アート・アクティヴィズム』『攪乱分子@境界』(インパクト出版会)、『アジアの女性身体はいかに描かれたか視覚表象と戦争の記憶』編著(青弓社)他。1994年から「アート・アクティヴィズム」を連載中。http://www.genderart.jp/
 
小田マサノリ/イルコモンズ (おだまさのり / illcommonz)
1966年福岡県生まれ。中央大学、法政大学、東京外国語大学、上智大学などで講師を務める。89年から96年までケニアで文化人類学のフィールドワークを行った後、現代美術家として「日本ゼロ年」展や「第一回横浜トリエンナーレ2001」展などに出品。2002年、「現代美術家廃業宣言」を行う。 2003年、現代美術家たちの反戦プロジェクト「殺す・な」に参加。以後、「イルコモンズ」名義で様々な社会動に参加し、現代美術、文化人類学、アクティビズムと、領域横断的な表現・執筆・制作・研究・教育活動を行っている。

小倉利丸(おぐらとしまる)
1951年東京都生まれ。経済学者、評論家。富山大学名誉教授。専門は現代資本主義論、管理社会論。経済・宗教・思想・政治・労働・アート・音楽・管理社会・ナショナリズムなど、幅広くかつ先鋭的な研究や論考、講演等を通じて、現代社会の問題意識にゆさぶりをかけている。世界の市民、アーティストの街頭表現を紹介し、自らも街頭に立つことをいとわない。著書多数。今までの集大成的な著作は『絶望のユートピア』(桂書房 2016年)

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主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター

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【SEAレクチャー+ディスカッション・シリーズ】
『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの 系譜・理論・実践』を読み解く
-アメリカにおける系譜を中心に

アート&ソサイエティ研究センターSEA研究会の企画・編集によるアンソロジー『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』をテキストとする連続研究会を開催します。
本書は、SEAの系譜、理論、実践をさまざまな視点から取り上げていますが、研究会ではトム・フィンケルパールのエッセイ「社会的協同というアート~アメリカにおけるフレームワーク」に焦点を当てます。各回、このエッセイで展開されているいくつかの重要なトピックに関連して、専門家によるレクチャーを受け、時代背景や思想をより深く理解するとともに、現在の日本の状況に照らしながら、SEAという芸術実践が起こった理由とその意味を、参加者と共にディスカッションしていく予定です。
研究会は、前期4回、後期4回の日程で開催。現在、前期の参加者を募集しています。

前期スケジュールとテーマ・講師

第1回 2018年12月13日(木)18:30 ~20:30
用語の定義

フィンケルパールは「ソーシャリー・コオペラティブ・アート」と呼んでいますが、その意味は「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)」とほぼ同義です。これらの他にも、英語圏では同様の芸術実践を表現する言葉が数多く生まれてきました(「ソーシャル・プラクティス」など)。第1回では、用語の意味と成り立ちを考察します。
講師:アート&ソサイエティ研究センターSEA研究会(工藤安代、清水裕子、秋葉美知子)

第2回 2019年1月11日(金)18:30 ~20:30
米国1960年代の社会運動、公民権、コミュニティ・オーガナイジング

米国でのSEA出現の原点を理解するために、歴史的なコンテクストを学んでいきます。この回は、1960年代の公民権運動(アフリカ系アメリカ人の差別撤廃と法の下の平等、市民としての自由と権利を求める運動)と、それに端を発する対抗団体によるコミュニティ・オーガナイジングが社会に与えた影響を考察します。
講師:梅崎透(フェリス女学院大学教授)

第3回 2019年1月24日(木)18:30 ~20:30
米国1960年代のムーブメントと参加民主主義
1960年代には、参加型民主主義に基づいて、既成の価値観や行動規範に抵抗するカウンターカルチャー運動が開花し、サンフランシスコやニューヨークで参加型政治演劇やゲリラアクションが、ムーブメントを牽引しました。世界的に「政治の季節」だった1960年代の思想と出来事を、米国と日本を対照させながら考察します。
講師:五野井郁夫(高千穂大学教授)

第4回 2019年2月21日(木)18:30 ~20:30
米国におけるコオペラティブ・アートの先駆者~フルクサス、カプロー
第2回、第3回で学んだ1960年代、米国の社会的背景から「コオペラティブ・アート(協同志向のアート)」が生まれ、その後の展開に重要な役割を果たしました。その創始者的存在であるフルクサスやアラン・カプローの試みを学ぶと同時に、日本の同時代の前衛と反芸術と比較検討し、美術業界、歴史主義、形式主義に一線を置いて表現活動を展開したアーティストについて実践者の立場から考察します。
講師:中ザワヒデキ(美術家)

開催概要

会 場 3331 Arts Chiyoda B105マルチスペース www.3331.jp/access
定 員 30名(先着順) 
参加費 4,000円(全4回分)※第1回研究会においてお支払いください。
参加にあたって
– 事前に『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』(フィルムアート社)をお読みください。
– 可能な限り、4回すべてにご参加ください。

講師プロフィール

梅崎透(うめざきとおる)
1971年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、米国コロンビア大学大学院歴史学科博士課程修了。フェリス女学院大学文学部教授。専門は、アメリカ史・歴史学。主な論文:「三つの世界」のなかのアメリカ「六〇年代」ニューヨーク自由大学とニューレフトの「革命」/「内なる反知性主義」―1968年コロンビア大学ストライキと知識人。共編著に『グローバル・ヒストリーとしての「1968年」:世界が揺れた転換点』(ミネルヴァ書房)
 
五野井郁夫(ごのいいくお)
1979年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(学術博士)。高千穂大学経営学部教授。専門は民主主義論。著書に『「デモ」とは何か――変貌する直接民主主義』(NHKブックス)、共編著に『現代アートの本当の楽しみ方』(フィルムアート社)他。遠藤水城による「水平線効果」(nca | nichido contemporary art)にも設営協力。

中ザワヒデキ(なかざわひでき)
美術家。1963年、新潟県生まれ。千葉大学医学部卒。1990年代の「バカCG」を経て、2000年「方法主義宣言」、2010年「新・方法主義宣言」、2016年「人工知能美学芸術宣言」。3Dプリンタ関連特許、著書『現代美術史日本篇 1945-2014』、CD『中ザワヒデキ音楽作品集』。元・文化庁メディア芸術祭審査委員。人工知能美学芸術研究会発起人代表。

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主催:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター

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【SEA展レクチャー・シリーズ】
「精神と創造性の挑戦:オランダ フィフス・シーズンの取り組み」

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フィフス・シーズンは、精神科医療施設「アルトレヒト」の広大な敷地内に、アーティストのスタジオ・ハウスを持つアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラム。精神医療と社会の間のギャップを埋めることを目的に1998年設立され、これまでに100人以上が滞在した。特別な環境の中で、アーティストは1シーズン(3か月)滞在し、患者やスタッフとも交流し、作品を制作する。2015年、オランダ医療界の権威ある「エリザベス・ヴァン・シュトリンゲン賞」を受賞。トークセッションでは、フィフス・シーズンのディレクターでありキュレーションの責任者であるフォセン氏が、プログラムの特色とその目的を語る。また、姉妹プロジェクトとして2014年、ニューヨークの精神病院で開始した「ビューティフル・ディストレス」の設立者タウネブライヤー氏により、このAIRの展望、精神疾患と芸術の関係性について語って頂く。日本からは長年精神科医として、精神疾患と向き合いつつ、アートコレクターとして芸術と密接な関わりを築いてこられた岡田氏と、日本のAIRプログラムを代表する茨城県守谷市のARCUS Projectの石井氏に登壇頂く。「精神」と「アート」を軸として、オランダ対日本という視点でなく、4者の経験とそれぞれの視点から本テーマを深めていく。

「 精神と創造性の挑戦:オランダ フィフス・シーズンの取り組み」
登壇者:エスター・フォセン / ウイルコ・タウネブライヤー / 岡田聡 / 石井瑞穂
“Activities of the Fifth Season: Artist in Residence Program in Psychiatric Institution”
Speakers: Esther Vossen / Wilco Tuinebreijer / Satoshi Okada / Mizuho Ishii
3月2日(木)19:00〜21:30
会場   アーツ千代田3331 (1階 コミュ二ティスペース)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き|通訳:池田哲
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

|出演者紹介|
エスター・フォセン| Esther Vossen
フィフス・シーズン ディレクター/キュレーター。オランダ・コーポレートアート協会(VBCN)の理事およびモンドリアン財団の委員を務める。ジャーナリズムを学び、オランダ国立放送(VPRO)の番組制作者として働く。その後、アート・アカデミーとアムステルダム大学で美術史を学ぶ。 1998年以来、アペル・アーツ・センター、オランダ国立博物館の精神医学部門、Dolhuys博物館などの美術機関においてプロジェクトマネージャーおよびキュレーターとして働く。

ウィルコ・タウネブライヤー|Wilco Tuinebreijer
ビューティフル・ディストレス設立者&理事長/精神科医。アムステルダム市公共健康局メンタルヘルス部にて医療長として従事する。

岡田 聡| Satoshi Okada
Villa Magical2014代表/精神科医。1958 年富山県生まれ。精神科医を本業としながら、30代の頃より日本の若手作家を中心に現代美術作品のコレクションをはじめる。展覧会へのコレクションの出品のほか、自ら展覧会の企画などもおこなう。またアートバー(TRAUMARIS)やギャラリー(MAGIC ROOM?、magical、ARTROOM)の運営、Ustreamでのアート番組の配信や自ら参加するアートパフォーマンス集団「どくろ興業」での活動を経て、近年は湘南Villa Magical2014を拠点に活動。

石井端穂|Mizuho Ishii
アーカスプロジェクト コーディネーター。千葉県生まれ。2002年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了。03-04年ポーラ美術振興財団在外研修員として東南アジア各国のオルタナティヴスペースを調査。07-08年、アーティスト主導のAIRを運営。アーカスプロジェクトでは在学中よりボランティアとして携わり、12年よりコーディネーターとしてレジデンスプログラムや地域プログラムの企画運営を務める。現在は主にアーカイブ事業を担当。

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『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』

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【SEA展レクチャー・シリーズ】
「アイ・ウェイウェイの新作《ライフジャケットの輪》とその背景」

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現在ベルリンを拠点に活動するアイ・ウェイウェイは、昨年、トルコからギリシアのレスボス島に流れ着いた難民たちが脱ぎ捨てたライフジャケット14,000 枚をベルリンの劇場の柱に巻きつけた作品で、難民問題に揺れる国際世界へ強いメッセージを送った。本展のために制作された同シリーズの新作について、森美術館での大規模な個展(2009 年)を企画した同館チーフキュレイターの片岡真美さんが解説。また、アイ・ウェイウェイに二度にわたりインタビューを行ってきたニュースキャスターの村尾信尚さんと、社会を動かそうとするアーティストたちの活動とその背景に迫る。

ギャラリートーク&セッション 「アイ・ウェイウェイの新作《ライフジャケットの輪》とその背景」
講師:片岡真実(森美術館チーフキュレイター)/インタビュア:村尾信尚(NEWS ZERO メーンキャスター、関西学院大学教授)
Gallery Talk and Session Ai Weiwei’s New Work and His Commitment to Documenting the Refugees
Lecturer: Mami Kataoka / Interviewer: Nobutaka Murao
2月26日(日)17:30〜19:00
会場   アーツ千代田3331 (ギャラリートーク後、1階コミュニティスペースで開催)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要)
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

|出演者紹介|
片岡真実 Mami Kataoka
東京オペラシティアートギャラリーを経て、2003 年より森美術館に勤務。「六本木クロッシング」(2004、2013)、「小沢剛展」(2004)、「笑い展」(2006)、「ネイチャー・センス展」(2010)、「会田誠展」(2012) などの企画を担当。2009 年に企画したアイ・ウェイウェイの大規模な個展「何に因って」は46 万人を動員、その後国際巡回した。現在、CIMAM(国際美術館会議) のボードメンバー、グッゲンハイム美術館アジア・アート・カウンシルのメンバー。2018 年に開催される第21 回シドニー・ビエンナーレのアーティスティックディレクターにアジア人として初めて就任。

村尾信尚 Nobutaka Murao
大蔵省時代に、国際人道支援を行うNGOやNPOを支援するためのジャパン・プラットフォームの設立に携わり、NGO、経済界、政府が協働するシステムを確立。当時から、政府の中枢にあって、国際社会への貢献や、社会に貢献する企業活動「ソーシャル・アントレプレナーシップ」の重要性を説いてきた。2006年よりNEWS ZERO のメーンキャスター。アートと社会貢献に高い関心をもち、アイ・ウェイウェイには東京と北京で二度インタビューを行ってきた。本展におけるアイ・ウェイウェイの新作の実現にも協力。

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『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』

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【SEA展レクチャー・シリーズ】
MDRの参加型パフォーマンスは「社会の鍼治療」

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ママリアン・ダイビング・リフレックス(MDR)は、1965年カナダ、エドモントン生まれの作家、脚本家、パフォーマンス・アーティスト、ダレン・オドネルが1993年に設立したアート&リサーチ集団である。2003年まではオドネルの舞台パフォーマンスが中心だったが、伝統的なヨーロッパ演劇の後進性や硬直性に限界を感じた彼は、「人々はお互いにどのように関わりあえるか」をテーマにアプローチの幅を広げ、学校や老人ホーム、地域組織、国際アート・フェスティバルなどとのコラボレーションで、“社会の鍼治療(Social Acupuncture)”と称する、遊び心にあふれ、挑発的な参加型プロジェクトを行うようになった。2006年に著書『Social Acupuncture』を出版し、MDRの創造的方法論を確立した。
本レクチャーは、代表的プロジェクト「子どもたちによるヘアカット」をはじめさまざまな事例から、そのコンセプトを説き明かす。

MDRの参加型パフォーマンスは「社会の鍼治療」
Participatory performance by MDR is called “Social Acupuncture”

登壇者:ダレン・オドネル(ママリアン・ダイビング・リフレックス[MDR]芸術ディレクター)
Speaker: Darren O’Donnell (Artistic Director of Mammalian Diving Reflex)

2月24日(金)19:00〜21:00
会場   アーツ千代田3331 (1階 コミュ二ティスペース)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き|通訳:池田哲
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

子どもたちによるヘアカット Haircuts by Children
10 ~ 12 歳の子どもたちが、プロの美容師から講習を受けた後、本物の美容室を借り、大人の客に無料のヘアカット・サービスを行う。そのねらいは、「子どもたちには美的・創造的な決定のできる個人としての責任と自信を持たせ、大人たちには、従来の大人と子どもの力関係が逆転した非日常的な体験により、子どもの能力を見直すきっかけを提供する」。2006年からMDRが活動拠点を置くトロントをはじめ、世界35都市で、主に地域の芸術祭のプログラムとして実施されてきた。日本での初開催となる今回は、足立区のオルタナティブ・スクール「こどもみらい園」の児童を中心に、2 月 26 日(日)にヘアカットに挑戦する。

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子どもたちによるヘアカット −Haircuts by Children−

『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』

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【SEA展レクチャー・シリーズ】
トーク・セッション「都市=わたしたちの場所」

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本展参加作家のなかから、実際の都市空間に深くコミットして活動するアーティスト3組によるトーク・セッション。
都市を自分たちの公共空間としていくための活動や戦いは世界中でおこっている。その手法は各国の都市計画事情や参加型の住民運動のあり方によって多様である。しかし、アーティストが自らの創造性をもって都市に介入しようとする意志は共有されている。このトーク・セッションでは、都市に深くコミットしてきた3組の本展参加アーティストがそれぞれのプロジェクトやその方法論について語り合い、公共空間の本来の意味について議論する。

トークセッション 「都市=わたしたちの場所」
登壇者:パーク・フィクション/マルギット・ツェンキ/クリストフ・シェーファー、藤元明、笠置秀紀
Talk Session – “City as Our Place”
Speakers: Park Fiction / Margit Czenki / Christoph Schäfer, Akira Fujimoto, Hidenori Kasagi (mi-ri meter)
2月19日(日)14:00〜16:00
会場   アーツ千代田3331 (1階メインギャラリーをツアー後、ギャラリーBにてトークセッション)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き|通訳:池田哲
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

|出演者紹介|

パークフィクション/マルギット・ツェンキ/クリストフ・シェーファー
Park Fiction / Margit Czenki / Christoph Schäfer
1995年、ハンブルク(ドイツ)港湾地区に面した貧困地区ザンクト・パウリの開発計画 に反対してコミュニティ・プロシェクトを開始。住民による港湾委員会とアーティスト(クリストフ・シェーファー)、映像作家(マルギット・ツェンキ)か主導し、単なる抗議運動ではなく、住民とともに開発予定地を、ゲーム、ピクニックやフェスティバル、展示、集会などに利用し続けた。また “プランニング・キット”をつくり、近隣を回って、住民から要望を集め、実際の公園計画を作成。その結果、2005年、市は計画を断念し、彼らの公園が実現した。本展ではそのプロセスや手法の全貌を紹介する。現在も同地区で市民と分野横断的な専門家による開発事務所(Plan Bude)を運営している。

藤元明
Akira Fujimoto
1964年の東京オリンピックから50年以上経た今、2020年の東京オリンピックのみに注目されているが、過去の歴史から学ぶならば、私たちはさらにその先に目を向けるべきなのではないだろうか。そんな人々の意識の変容を促す簡潔なアイコンとして「2021」を提示し、社会現象を的確な視点で作品化する。 また、藤元が藤崎了一とともに2015年に発足した「ソノ アイダ」では都市の空き家や改築・立て直しの「その間」に、アーティスト達がその場所に新たな時間と空間を作り出す活動で、変化の渦中にある東京の街をアーティストやアクティビスト達のアクションの場に変えていこうという計画である。

ミリメーター/笠置秀紀
mi-ri meter
2000年、宮口明子と笠置秀紀によって活動開始した建築・デザインユニット。ミクロな視点と横断的な戦術で都市空間や公共空間に焦点を当てた活動を続ける。今回の「URBANING_U(アーバニング・ユー)都市の学校」は、私たち個人個人の都市空間、公共空間に対するリテラシー(読み解き能力)を醸成し、自らの手で空間を取り戻し、私たち(不特定多数)の場所を「私の場所」にすることを目的とした、ラーニング・プログラム。開校では「都市を血肉化せよ!」と題したプレスクールを開催。雑居ビルの屋上を拠点として、1泊2日の集中合宿を行い、非日常的な都市体験を通じて、都市空間と「私」との関わりを考察・議論をする。

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『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』

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【オープニング記念講演】
ペドロ・レイエス「アートと武装解除:《銃をシャベルに》の背景」

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本展に出品されている《銃をシャベルに》は、2008年から継続するSEAの代表的プロジェクトのひとつ。メキシコ出身のレイエスは、麻薬取引の拠点で発砲事件の絶えない同国の街クリアカンで、市民から銃を回収し、集まった銃を熔解してシャベルをつくり、世界各地で植樹と展示を行ってきた。「自分にとってアートとは本質的にネガティブなものをポジティブなものに変える方法を見つけることであり、社会や人々の意識を変えるような作品を作りたい」と語るように、レクチャーでは、アートの力で武器のない社会をめざすレイエスの思想や近年の活動をきく。トランプ大統領の就任で揺れる国際社会への言及も注目。

【オープニング記念講演】ペドロ・レイエス「アートと武装解除:《銃をシャベルに》の背景」
Special Lecture – Pedro Reyes “Art and Disarmament”
2月18日(土)14:00〜16:00
会場   アーツ千代田3331 (1階 ギャラリーB)
定員   20名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き|通訳:池田哲
参加費  無料(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

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オルタナティブなアートスペースとは?

美術館やギャラリーといった“ホワイトキューブ”を脱し、新しい表現を育む機能を果たしているといえる「オルタナティブ・スペース」。運営主体や空間規模が多様であり、既存の倉庫やビル、家屋、学校などをリノベーションし、利活用しているケースが数多くみられます。それゆえ、ジャンルを超えた表現活動にも、自由で柔軟な対応が可能となり、実験的で先鋭的な表現のインキュベーション機能を担っているといえるでしょう。
今回のトークでは、米国の事例を歴史的に研究している登久希子氏と自身もオルタナティブ・スペースを運営している青木彬氏をお招きし、現代におけるオルタナティブ・スペースの可能性をお話しして頂きます。

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オルタナティブなアートスペースとは?[Case Study:米国と日本]
トーク
登 久希子(国立民族博物館・外来研究員)
青木 彬(インディペンデント・キュレーター)

2016年9月23日(金)19:00-20:30
会 場:アーツチヨダ3331 B105マルチスペース 
定 員:30名(先着順) 
参加費:無料(団体への寄付は任意)

【お申込み方法】
「氏名/所属/同伴者の人数を本文中に明記いただき、タイトルを「9/23トークイベント参加申し込み」として下記メールアドレスにお申し込みください。
Email: info@art-society.com

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