作品を「受け取る」とは?
― 御茶ノ水駅前でのパフォーマンスを終えて ―

御茶ノ水駅前でのパフォーマンスを終えて、準備期間から本番中まで様々なことを感じたが、その中でも特に、作品の「受け取り」とは一体なんなのだろうかと改めて考えさせられた。

多くの通行人が行き交う御茶ノ水駅前広場

多くの通行人が行き交う御茶ノ水駅前広場


会場となった御茶ノ水駅前はいつも多くの通行人で賑わっている。JRやメトロを乗り継ぐ人、出勤する人、待ち合わせている人など、異なる目的を持って道を歩いている。
そこでパフォーマンスをするということは、ギャラリーで作品を展示するのとは違い、「見るつもりではない人」も、「見ることになる」という状況が生まれる。その状況が、作品の「受け取り」にいつも以上の多様性を作り出したように感じた。

まず、今回の作品の概要を説明すると、駅前広場中央にある時計台の上と下に一台ずつスピーカーを設置して、その2つのスピーカーを「ロミオ」と「ジュリエット」に見立てて、パフォーマーは少し離れた場所から「ロミオとジュリエット」の台詞を喋るというものだった。

少し離れた場所からロミオとジュリエットの台詞を喋る

少し離れた場所からロミオとジュリエットの台詞を喋る


当初の目論みとしては、突然聞こえてくるロミオとジュリエットの愛の告白に「軽く苦笑い」してもらえたら嬉しいと考えていた。それは今回のパフォーマンスを卑下して言っているのではなく、駅前を行き交う通行人それぞれが、それぞれに事情を抱えているけれども、その「それぞれさ」を、降り掛かるロミオとジュリエットの愛の掛け合いのアホらしさで「軽く苦笑い」に変えることができたらと考えていたのだ。だがしかし、はじめの予想に反して通行人の反応はもっともっと多様だった。

ヘッドフォンをしていて聞こえていない人
無視して通り過ぎる人
ちらっと顔を向ける人
指をさす人
連れの人と一緒に笑う人
苦々しい表情で立ち去る人
立ち止まって見上げる人
苛立つ人
苦情を訴える人
携帯を使って写真を撮る人
質問してくる人
などなど

上記以外にも、実にたくさん反応のバリエーションが見受けられた。しかし、「笑う」や「写真を撮る」などのポジティブな反応であっても、「苦々しい表情」や「無視する」などネガティブな反応であっても、これらは見て取れる範囲での反応でしかない。
もちろん立ち止まって、興味をもってくれているほうが、嬉しい。この時、作品は鑑賞されているのだろうし、なにより「鑑賞しているように見える」。だからといって、「立ち止まった人」より「写真をとった人」のほうが「より受け取った」のかを考えると、また分からなくなる。「受け取る」とは?「作品をみること」とは?

ちらっと顔を向ける人

ちらっと顔を向ける人


足を止めて指差す人

足を止めて指差す人


立ち止まって見上げる人

立ち止まって見上げる人


会期中、様々な通行人の反応を目にしていると、よりポジティブな反応を引き出せるようなパフォーマンスに心が傾いてしまうときがあった。これは特に、鑑賞者の眼差しを直接受け止めてしまうパフォーマンスという形式だからかもしれないが、「より受け取ったように見える状態」を目指してしまう気持ちが生まれた。しかし、そもそも今回この作品では何を伝えるのか?それは道行く人がみなポジティブな反応をすることなのか?果たして、自分は作品の受け取られ方をどこまで正確に想定していたのだろうか、など通行人の眼差しにさらされることで、はじめて実感する深い反省があった。

作品を作品として成立することを、公共空間というものは保証しない。
コーヒーショップにいる人は、入店した時点からすでに、コーヒーを飲みたいという選択をしているので、コーヒーを売られても困惑しない。しかし、公共空間でコーヒーをいきなり売りつけることは難しいだろう。公共空間で作品を見せることは、同様の難しさがあるように感じる。需要のない場所に供給することの空虚さを感じたり、一方で、純粋な意味で作品というものに需要と供給の関係式が当てはめられるのだろうかという疑問が出て来たりと様々な課題を感じた。

今回の御茶ノ水駅前でのパフォーマンスは、ギャラリーという場所としての保証や、見たいので来ているという積極性の保証のない、吹きっさらしの状態で多くの新鮮な反応に触れて、深い反省とともに自分自身の制作について見つめ直すとても良い機会になったと思う。

関川航平(グランプリ受賞アーティスト)

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「ART×公開空地―都市に介入するアート・コンペティション―」授賞式

「ART×公開空地―都市に介入するアート・コンペティション―」の授賞式が3月7日、新お茶の水ピルディング3階Cafeteria2&2で開催され、グランプリ、準グランプリ受賞者に審査委員長の瀬川昌輝氏より賞金と記念品が手渡されました。

グランプリを受賞した関川航平さんと栗原千亜紀さん

グランプリを受賞した関川航平さんと栗原千亜紀さん

準グランプリを受賞した岩塚一恵さん

準グランプリを受賞した岩塚一恵さん

準グランプリを受賞した小川泰輝さん

準グランプリを受賞した小川泰輝さん

授賞式に引き続きプレゼンテーション・トークが開催され、受賞アーティスト4名が、本コンペのテーマであった「本とまち」についての解釈や、御茶ノ水駅前広場の空間をどう捉えたかなどを過去の作品紹介を交えながら発表しました。プレゼンテーション・トークに引き続き交流会が行われ、審査員の先生方からの講評をいただいたりと和やかな雰囲気の中、終了しました。

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ART × 公開空地 ― 都市に介入するアート・コンペティション ―
グランプリ受賞作品の発表とアーティス・トーク開催のご案内

『ART×公開空地 – 都市に介入するアート・コンペティション – 』では、グランプリ作品の展示場所にあたる御茶ノ水の特色を反映した「本とまち」をテーマに、作品を募集しました。多数の応募作品の中から、関川航平と栗原千亜紀によるパフォーマンス『駅前ラブストーリー ロミオとジュリエット編』がグランプリを受賞。都市の貴重なオープンスペースである“公開空地”に光をあてた若手アーティストの作品を発表します。
また、初日にはグランプリ、準グランプリを受賞したアーティストによるプレゼンテーション・トークを開催いたします。


グランプリ受賞作品の発表(パフォーマンスの上演)


日時:2014年3月7日(金)~3月11日(火)の5日間  
   11:00~16:30(7日は17:00まで)
場所:御茶ノ水駅(聖橋口)前広場

雨天中止/小雨は行う場合があります/予定変更の場合は本ページでお知らせいたします/上演時間内に休憩を何度か挟みます

『駅前ラブストーリー~ロミオとジュリエット編~』
御茶ノ水駅前はオフィス街ということもあって通行人が多く、そのほとんどが会話もなくただすれちがうだけです。そんな御茶ノ水駅前の日常に無理やり「ラブストーリー」を重ねたらどうなるか?通行する人々に『ロミオとジュリエット』の台詞をリアルタイムでアテレコ(動きにあわせて音声をふきこむ)することで、通行する人々を次々にロミオにする。無理やり駅前の空間を『ロミオとジュリエット』として「読む」ことでささやかな関係性の変化を生みたいと考えます。3月7日から11日までの5日間、御茶ノ水駅前広場で無理やり『ロミオとジュリエット』を上演!?します。

公開空地フライヤー表web用

クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」にアーティストがファンディングページを開設しています。アーティストへのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
https://motion-gallery.net/projects/ekimaelove

フライヤーPDFダウンロードはこちらから (2.2 MB)


アーティストによるプレゼンテーション・トーク


日時:2014年3月7日(金)18:30~19:30 (授賞式18:00~ )
場所:新お茶の水ビルディング3階 Cafeteria 2&2 参加費:無料

※アーティスト・トーク終了後に交流会を予定しています。参加費:1000円

グランプリと準グランプリ受賞アーティストによるプレゼンテーション・トークを開催いたします。テーマである「本とまち」をどのように解釈したか、御茶ノ水駅前の公開空地をどう捉えたかなど、自作について語っていただきます。

グランプリ受賞アーティストプロフィール

関川航平(せきがわ こうへい)
筑波大学芸術専門学群特別カリキュラム版画コース卒業/千代田芸術祭 2013パフォーマンス部門「おどりのば」参加/TERATOTERA祭り2013@西荻窪 TEMPO de ART参加横浜ダンスコレクションEX2014 新人振付家部門出場/無作為であることはどのようにして可能かをテーマに、インスタレーション・パフォーマンスなど。ジャンルを問わず制作している    http://ksekigawa0528.wix.com/sekigawa-works

栗原千亜紀(くりはら ちあき)
玉川大学芸術学部ビジュアル・アーツ学科卒業/千代田芸術祭「3331EXPO」パフォーマンス部門「おどりのば」など参加/RAFT 「ICiT Dance Salon in RAFT_6 10 minutes」参加/RAFT 「ICiT ダンス 10 minutes アンコール+」参加

準グランプリ受賞アーティストプロフィール 

岩塚一恵(いわつか かずえ)
筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学専攻 博士前期課程 修了/神戸ビエンナーレ2011高架下アートプロジェクト 入賞/神戸ビエンナー2011レジデンス/ ART KAMEYAMA 2011 入選/大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2009 レジデンス

酒井亮憲(さかい あきのり)
東京芸術大学大学院美術研究科博士後期過程 単位取得退学/studio[42] 主宰/Stuttgart芸術大学 州財団奨学金留学/財団法人吉岡文庫育英会奨学金/ドイツ Baden-Württemberg州奨学金

小川泰輝(おがわ ひろき)
東北大学大学院工学研究科 助手/「青葉山レインガーデン」SDレビュー2011入選/2012年度グッドデザイン賞受賞/「Sendai OASIS」5th International Architecture Biennale Rotterdam Exhibition 『Smart Cities – Parallel Cases 2』 Winner

※公募作品の展示をECOM駿河台にて3月3日(月)〜3月7日(金)開催中です。
特別賞は市民投票により『にーてんご』(横山千夏+江町美月)に決定しました。
投票にご協力いただき、誠にありがとうございました。

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ART × 公開空地
― 都市に介入するアート・コンペティション ― 【結果発表】

テーマ 「本とまち」


審査委員   
岩井 成昭 (秋田公立美術大学教授/アーティスト)
佐藤 慎也 (日本大学理工学部建築学科准教授/建築家)
藪前 知子 (東京都現代美術館学芸員)
立川 資久 (東京都千代田区区民生活部長)
瀬川 昌輝 (昌平不動産総合研究所 代表取締役)


審査総評

2審査風景若手アーティストの支援を目的とした『ART × 公開空地』コンペティションの審査を厳粛におこなった結果、3名の受賞者を決定した。
関東のみならず東北や関西からも応募が寄せられ、インスタレーション、パフォーマンスなど、バラエティのある作品が集まり、若々しいアイディアに溢れた内容であった。
課題としては、作品のアイディアと場所の関連性が希薄であった点があげられる。遠方からの応募者は致し方ないとしても、近郊の応募者は提案の前に一度は対象敷地を訪れ、その場の意味や空間の特色を読み込み、色や形、大きさなどをもっと熟考してほしかった。
また、応募者が自身のやりたいことを提案するだけでなく、この場所でなければできない必然性あるアイディアを考案し、コンセプトを深めるよう励んでほしい。
今後も都市の公開空地を舞台として、アーティストたちがユニークな作品を発表していくことを期待したい。


グランプリ1点(賞金200,000円)

「駅前ラブストーリー ロミオとジュリエット編」 関川航平と栗原千亜紀

駅前ラブストーリー1.20140127

【作品の形態】パフォーマンス

【作品コンセプト】
御茶ノ水駅前は、通行人が多く、そのほとんどが、会話もなくただすれちがうだけである。そこで、通行する人々にアテレコ(動きにあわせて音声をふきこむ)することで、日常の世界から、物語の世界へとシフトさせる。駅前広場にあるモニュメントを活用して、その高さをロミオとジュリエットに出てくるジュリエットの立つバルコニーに見立て、通行する人々を次々にロミオにする。無理やり駅前の空間を“ロミオとジュリエット”として『読む』ことでささやかな関係性の変化を生む。

【審査委員からのコメント】
多数の人びとが途絶えることなく行きかう公開空地という特性が良く生かされていた。通行人の不意を打つように、人びとを突然に巻き込み、一時的に役者としてしまう仕掛けがおもしろい。日常的な街の空間に、誰もが知っているような著名な物語をかぶせていくことで、街を非日常的なものへと変質していくアイディアと、明るくユーモアに満ちた点が評価を得てグランプリとなった。

準グランプリ 2点(賞金 20,000円)

「CaPool」 岩塚一恵+酒井亮憲

Capool20140127

【作品の形態】パフォーマンス/インスタレーション幅900cm×奥行600cm×高さ800cm

【作品コンセプト】
「CaPool」はQua Pool(水たまりのようなエリア)を語源とする。街中に置かれた一組のテーブルと椅子、それらを覆う薄膜があがり、ある瞬間に内部が露になる。会話をし、食事をし、読書をしている「ひと」がいる。文字を書いて誰かに伝える「ひと」がいる。そのような行為の中心にある象徴的な空間が、公開空地において通行人や観客を吸い寄せ、滞留させ、いつの間にか観客が作品の内部に存在するようになる。薄膜が降りて捉えられた観客は一瞬躊躇するかもしれないが、私たちは、この場所で出合う誰かと空間を共有し、記憶を共有する。このプロジェクトは、記憶の伝達行為を通じた共有の形の新しい方法を通して、この場で「共有した時間」が相互作用を生み、街へ溢れ出していく過程の記録である。

【審査委員からのコメント】
街の風景を異化し、変容させる手法がユニークであった。実現化するには様々な条件や規制があるが、通常は通行の場である駅前空間に一時的でも人びとが留まれる空間をつくりだすアイディアが斬新であり、今後に期待したい。

「本のまちへ続くカーペット」 小川泰輝

本のまちへ続くカーペット20140127

【作品の形態】立体(木材・紙)幅100cm×奥行1200cm×高さ70cm

【作品コンセプト】
本の材料を広場に広げる。
本、つまり紙とインクで構成されるテキストの成り立ちを示す。
広場から橋に向かって敷いていく。
まちの特異点を接続するはたらきは、本を読むことで得られる感覚と似ている。

【審査委員からのコメント】
本コンペのテーマである“本”を作品化したアイディアは、老若男女が楽しめるものであった。シンプルな表現の中にも御茶ノ水が本の街であるという文化的な本質をうまく表わしている。提案された展示場所がややもすると通行の妨害になるため、置き方にもうひと工夫あるとより良いものとなっただろう。

特別賞 1点(記念品)

「にーてんご」 横山千夏+江町美月

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【作品の形態】 
立体(針金)7つのワイヤーワーク 幅50〜200cm × 奥行50cm × 高さ50〜180cm

【作品コンセプト】 
御茶ノ水にゆかりのある小説家・夏目漱石の代表作「吾輩は猫である」の吾輩が、御茶ノ水のまちを歩きます。私たちは吾輩と共に針金でできたオブジェの間を進んでいきます。2次元でもない、3次元でもない2.5次元のような不思議な世界を表現し、平面でありながらも日中は陽射しで地面に影を落とし、夜はライトを照らすことで陰影のある立体的な空気を感じさせます。一日を通して変化のある風景をつくりだします。

【市民からのコメント】 
「応募作品の中で一番現実的(天候などを考慮すると)で幅広い年齢層が楽しめる点を評価しました。」「斬新で見やすく、とても良かった。」「テーマの“本とまち”がとても良く表現されていて、老若男女が楽しめる作品だと思う。」

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ART × 公開空地
― 都市に介入するアート・コンペティション ― 【公募終了】

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poster公募は12月23日(月)をもちまして終了いたしました。
多数のご応募を誠にありがとうございました。

応募いただいた作品については、責任をもって管理し、審査させていただきます。最終審査終了後にすべての応募者にメールで結果を通知いたしますので、審査結果についてのお問い合わせはご遠慮ください。

フライヤーPDFダウンロードはこちらから (5.2 MB)

開催趣旨

「ART×公開空地 ―都市に介入するアート・コンペティションー」は、都市の貴重なオープンスペースである“公開空地”に光をあて、若手アーティストが自身の活動を発表し、人びとが楽しむ都市アートイベントです。
現在、周辺住民や歩行者が利用できるように開放されている“公開空地”は東京千代田区内に120カ所以上存在していますが、その存在はほとんど人びとに知られることなく、その利活用は限定的な状況にあります。この“公開空地”を「アートによって創造的に活用していくこと」、そして「若手アーティストたちにパブリックスペースでの実験的な発表の場を提供すること」、このことによって「人びととのクリエイティブな潜在力を刺激すること」、それがこのエキジビションの目的です。

コンペティション・テーマ

【本とまち】
本の街”としても知られる御茶ノ水の特色を反映したアイディアを募集します。
グランプリの展示場所は東京お茶の水駅の駅前広場。毎日多くの人びとが往来するこの空間は、待ち合わせ場所であり、地下鉄(千代田線)の地下入口となる活気に溢れた空間です。
古書店街、楽器店街、スポーツ店街、喫茶店街。かつて日本のカルチェラタンと称され、学生街として発展してきた東京御茶ノ水。この街のスピリッツを体現するような独創的な提案を求めます。

対象公開空地

JR御茶ノ水駅・東京メトロ 新御茶ノ水駅の駅前広場

現地イメージ

現地イメージ



より大きな地図で ART × 公開空地 ― 都市に介入するアート・コンペティション ー を表示

「対象公開空地」図面のダウンロードはこちら(3.4MB)

展示期間

テンポラリー・エキジビション(グランプリ受賞ワーク)
2014年3月7日(金)~ 3月11日(火)
※雨天の場合延期します。
※パフォーマンスの場合、実施時間は要相談。

グランプリ 1点 (賞金 200,000円)
※作品制作費を含みます。
※運送費は要相談。展示作業のための旅費・宿泊費は別途支払(上限あり)
※展示期間中にアーティストによるプレゼンション・トークにご出演頂きます。

グランプリ受賞者は、今最もクリエイティブなクラウドファンディングである「キャンプファイヤー」に掲載するサポートを受けられ、プロジェクトのさらなる資金獲得と発信ができます。


準グランプリ 2点 (賞金 20,000円)※パネル展示のみ
※アーティストによるプレゼンテーション・トークにご出演頂きます。
イベント参加への旅費は別途支払(上限あり)


特別賞 1点 (記念品)
※入選作品を展示公開し、市民による投票(2014年1月下旬)で決定します。

審査員

岩井 成昭 (秋田公立美術大学教授/アーティスト)
佐藤 慎也 (日本大学理工学部建築学科准教授/建築家)
藪前 知子 (東京都現代美術館学芸員)
立川 資久 (東京都千代田区区民生活部長)
瀬川 昌輝 (昌平不動産総合研究所 代表取締役)

審査方法

1次審査:審査員による審査でグランプリ、準グランプリ、入選を決定
2次審査:市民投票による審査で特別賞を決定
(新御茶ノ水駅の駅前広場にて展示し、投票により決定します。)
※最終審査終了後にすべての応募者にメールで結果を通知します。
※審査結果についてのお問合せはご遠慮下さい。

応募作品

  1. 美術、パフォーマンスなどジャンルは問いません。※音楽は不可。
  2. 応募点数の制限はありません。
  3. コンペ未発表で本人が知財権を有する作品に限ります。
  4. 展示撤収が容易な作品であること。

応募資格

  1. アーティスト、あらゆる分野のデザイナー、技術者、学生など、団体あるいは個人やグループで応募できます。
  2. 性別、国籍は問いません。ただし、展示準備期間(2014年2月上旬)に日本国内に在住、または滞在していること。
  3. 提案は、国内外未発表なものに限ります。※卒業作品は応募可能です。
  4. 表彰式に出席できる方(受賞された場合)。
  5. 応募時に35歳までであること。

※グランプリ受賞者はトークイベントに参加できる方。

応募方法

schedule
1. 期間内にエントリーフォームよりエントリーして下さい。
2. 受付後、E-mailにて申込番号と申込書をお送りします。
3. 複数作品を応募いただく場合もエントリーは、1度で結構です。

entry

エントリー受付期間:2013年10月1日(火)~2013年12月20日(金)

応募料

1応募につき2,000円
※応募料金の振り込み先は、エントリーした後にメールにてお伝え致します。

提出物

【郵送による申込みのみ可】

  1. 作品のスケッチまたは作品の写真
    – 提出サイズ:A3パネル(額縁なし) ※張りパネや厚手のパネルでも可。
    – 映像、パフォーマンス作品の場合は、1作品最長5分程度。ダイジェスト版として1分程度にまとめたものをあわせて提出してください。形式は「MPEG4」または「AVI」。データはDVDにてお願いします。
    – 作品プランは返却いたしません。
  2. 申込書
    作家名、住所 、電話番号、メールアドレス  
    ※応募作品ごとに申込書をコピーして、パネルの裏側に添付してください。
  3. これまでの作品・参考資料・略歴等の資料
    ※参考作品画像データをCD/DVDに収めても可。

スケジュール

エントリー期間:2013年10月7日(月)〜12月20日(金)


応募期間:2013年10月7日(日)〜12月23日(月)


1次審査:2014年1月中旬(グランプリ、準グランプリ決定)


2次審査:2014年1月下旬(特別賞決定)


表彰式、交流会:展示期間中に予定。


展示:2014年3月7日(金)~ 3月11日(火)
※アーティストによるプレゼンテーション・トークを開催します。


その他注意事項

  • 著作権その他第三者の権利を侵害しているものは、審査の対象外となります。また、受賞発表後であっても、これらの条件に反していることが判明した場合、受賞を取り消します。
  • 提出された資料は原則として返却いたしません。必要な場合は予め控えを残した上でご応募ください。
  • 応募要項に記載された事項以外について取り決める必要が生じた場合、主催者の判断により決定します。応募者は、その内容に同意できなかった場合は応募を撤回できますが、応募にかかった一切の費用は返却いたしません。
  • 展示期間中の天災、その他不慮の事故・破損・紛失については、主催側は一切の責任を負いません。
  • 受賞者の氏名、年齢、経歴などは、印刷物、ウェブサイトなどで公表させていただきます。
  • 個人情報は、応募作品の受付や問い合わせ、審査の結果通知、その他コンペの業務で必要と思われる事項ために利用させていただきます。原則として、法令の規定に基づく場合を除き、ご本人の承諾なしに、それ以外の目的で個人情報を利用または第三者に提供することはいたしません。その他個人情報の取り扱いにつきましては、主催団体の「プライバシーポリシー」をご参照ください。

主催・協力・助成

主催:特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター(事務局)
協力:特定非営利活動法人お茶の水公共空間マネジメント、お茶の水スキマ大学
助成:東京都千代田区「平成25年度千代田区文化事業助成」
主催団体について

問合せ先

〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 311E
NPO法人 アート&ソサイエティ研究センター
email : artcompe@art-society.com
※ 必ず件名に「アートコンペティション」と記載してください。

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    10/13開催「植物を紙に摺り付けて描くワークショップ」を終えて

    先日10月13日(日)に今年もお茶の水アートピクニックの関連イベントに参加させていただき、ECOM駿河台を会場に、アーティストの村山修二郎さんを講師にお迎えして「アート×自然 植物を紙に摺り付けて描くワークショップ」を開催いたしました。

    KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

    植物で描くということについて、まず村山さんからご自身の活動を紹介していただきました。大きな画面にまさに植物で描いている村山さんの姿が映し出されると、ご参加いただいた小学生から大人まで皆アートの世界に引き込まれていきました。小学校でのワークショップや被災地での活動、植物の生命力についてなど、色々な画像を見せていただきながらお話をしていただきました。アーティストの活動を知る貴重な機会にもなったと思います。

    ワークショップ3

    それから気持ちの良いお天気の下、自分で使う植物を摘みに会場の外へ。摘み取る量は片手に握れるくらいで、一株から一摘み。皆さん思い思いにどこから採取しようか選びながらも、今回は会場のECOM駿河台さまのご協力で花壇のお花も採取できて、ちょっとしたブーケのように。

    ワークショップ1

    会場に戻って制作開始。村山さんから色を出すコツを教わりいざ。最初はとまどい気味ながらも、段々皆さん自分の世界へ。草花の香りが広がり、柔らかい光が差し込む会場はしばし穏やかな空気に包まれていました。

    ワークショップ2

    ワークショップの最後は感想会で、1人1人どのようなことを考えて制作していたのか発表しあいました。同じような葉っぱでも摺り付けてみると色が違ったり、思ったように色がつかないことから新しい発想が湧いたり・・、それぞれ新しい発見や体験をされて楽しんでいただけたようでした。
    「都会の真ん中でこのワークショップを行うことは自然に囲まれた山の中で行うこととまた違った意味がある」との村山さんのお話しを思い出しながら、このワークショップで出会った植物たちの感触や香りの記憶はきっとどこかにつながっていくのだろうと、都市空間での「アート×自然」の可能性に思いをめぐらせつつ、レポートを終わりにします。
    文:川口明日香 写真:A&S

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    10月13日開催「植物を紙に摺り付けて描くワークショップ」

    2013年10月13日(日)アーティストの村山修二郎さんをお迎えしてワークショップを開催します。

    murayama workshop

    企画意図

    昨今の私たちの社会は地球温暖化に加え、巨大地震、原発事故などによる大きな問題を抱え、子供たちにどのような環境を残していけるのか、真剣に考える時代となっています。また子供たちにとっても、このような社会を生き抜き、自分たちが住む環境を良い方向へと築いていくために、昨日までの価値観に捉われない、柔軟な発想を持つことがますます重要と考えます。アートの世界は発想の豊かさを実感できます。そこで、誰でもアートを身近に感じられる社会への一歩として、街中でのアートプログラムを開催します。都会の真ん中で自然に触れながら楽しめるプログラムです。

    実施計画

    コンセプトは「アートと自然」。上手い下手は関係なく、のびのびと楽しめる内容。

    場 所:ECOM駿河台2F(お茶の水アートピクニック開催エリア)
        アクセス>http://www.ms-ins.com/company/csr/ecom/access.html
    日 時:10月13日(日曜日)10:00~11:30
    対 象:小学生4~6学年 
    定 員:20人前後
    内 容:アーティストを講師に迎えて、採取した植物で絵を描きます。
    参加費:無料
    持ち物:完成した作品(B3サイズ画用紙)を持ち帰る袋など

    当日のスケジュール

    09:40 ~ 09:50 受付、集合
    09:55 ワークショップについての説明
    10:00 アーティストによるイントロダクション
    10:15 会場付近の植物を採取
    10:30 制作
    11:15 感想会、質問
    11:25 片付け、終了

    お申込み/お問い合せ先

    特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター
    Email: info@art-society.com
    小学校4~6年生の参加者を募集しています。
    件名に「10/13ワークショップ」、本文に「お名前、学年、参加人数」をご記入の上
    上記メールアドレスまでお申込み下さい。

    アーティスト プロフィール

    murayama

    村山 修二郎

    東京都生まれ。東京芸術大学大学院壁画修士課程修了。同大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻壁画三年在籍。近年は、生の草や花を手で直接紙や壁に擦り付けて絵を描いている。村山が新たに生み出し、形式化した絵画手法『緑画(りょくが・村山が名付けた造語)』である。植物に内在する根源性をつかんだ表現として唯一無二。その他の作品は、植物そのものの中にある、初源的な力を抽出した作品(絵画・写真・インスタレーションなど)で表現している。社会地域活動として、身近な植物のもつ微細なミクロな世界と、マクロ的視座から地域の植生の可能性をコンセプトに、植物と人と地域をつなぐコミュニティアートプロジェクトを様々な地域で主催・開催している。地域植生を再考察した、ワークショップも各地で断続的に行っている。また、植物とアートから出来る、東日本大震災復興支援の活動を「green line project」として立ち上げ、東京・宮城・秋田などで継続的に展開中。

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    2012年公開空地アート・プロジェクト“ニコニコ来々ドーム”開催のお知らせ

    ニコニコ来々ドーム

    今年の公開空地アート・プロジェクトは、千代田区御茶ノ水エリアにて開催します。

    2012年10月6日(土)   10:00‐17:00
    10月7日(日) 10:00‐16:00
    開催場所:JR御茶ノ水駅前新お茶の水ビルヂング公開空地
    三井住友海上駿河台ビル公開空地

    “ニコニコ来々ドーム”とは:
    お茶の水のシンボルであり、昔からまちを見守ってきた“ニコライ堂”を讃え、黄色い傘たちによるドーム型の彫刻をまちなかに出現させます。冷たい雨から人びとを守る傘のアート作品には、“ニコライ堂”のように、人びとを災害や苦難から守る思いが込められています。
    展示後には、お茶の水の病院や学校、商店街、オフィスビル、駅などに、作品の説明をつけて寄贈します。単なる「使い捨ての傘」としてではなく、「アート作品となった傘」として人びとに使われていくことで、プロジェクトはその後も生き続けていきます。

    アーティスト:志喜屋徹

    協力:第9回お茶の水アートピクニック http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/2187/Default.aspx

    お茶の水オープンスペース活用推進会議、お茶の水 茗溪通り会

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    手と手をつなぐアート手ぶくろ

    11月19日(金)
    実施場所:秋葉原駅西口広場
    アーティスト福井直子と参加者がワークショップにより手作りの「アート手ぶくろ」を現地制作しました。出来上がったアート手ぶくろは東日本大震災の被災者の方々に送られます。

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    手と手でつなげる秋葉原ハンドボックス

    11月18日(金)
    開催場所:UDX公開空地(山手線側2Fエリア)、富士ソフト公開空地(東側)
    アーティスト瀧健太郎による住民参加型の映像作品を公開空地のビル壁面に投影しまた。

    映像撮影©尾沼宏星

     

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