インフォーマル レクチャー Vol.3

IFレクチャーの3回目は、出版社フィルアート社編集長の津田広志さんをお呼びしてお話をうかがいます。津田さんは、アートエディターとして大野一雄『稽古の言葉』川俣正『アートレス』などのアーティストブックやアルフォンス・デーケン『あなたの人生を愛するノート』、『アート・リテラシー入門』など「読者参加型」の本を多く企画編集されてきました。2000年頃より、観客の生の感性を大切にした「アート・リテラシー」の必要性を説かれ、社会人を対象に広く普及活動もされています。マイブームを語る私語や「うまい、きれい」な言葉だけが氾濫する現在、アートと遭遇して「たじろぎ」や「感動」をかろうじて言葉にすることこそ、各人の陰影をもった深い経験を作ると言われます。「アート・リテラシー」とはなにか。「表現するオーディエンス」とは誰か。アートと鑑賞者のインタラクションの現在形を語っていただきます。

『アート・リテラシー: 表現するオーディエンスのために』

2月7日(土) 15:00~17:00

トーク: 津田広志(Hiroshi Tsuda) アートエディター

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インフォーマル レクチャー Vol.2

IFレクチャーの2回目は、2007年のヴェネチア・ビエンナーレのアペルトに招聘され、現在若手日本人アーティストとして国内外で注目を集めている森弘治さんをお呼びします。クリシュトフ・ウディチコに学び、現代社会の不可視なシステムを人々に気づかせ、アクセスできるためのディバイスとしてアートをとらえる森さんの考えは、今日の、アートの社会化を是とする地域アートプロジェクトのトレンドに疑問を投げかけます。当日は、森さんのアーティストとしての基礎を形成したマサチューセッツ工科大学での教育プログラムや現在海外で行われているエクスペリメンタルなアートプロジェクトを紹介する予定です。社会とアート関係をクリティカルな切り口から考え続ける森さんのお話は、大変刺激的なレクチャーとなるでしょう。

 

『アートによる“パブリック・インターヴェンション(介入)”』

1月23日(金) 19:00~20:30

トーク: 森 弘浩 (Hiroharu Mori)

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インフォーマル レクチャー Vol.1

現在、イギリスではアートによる都市再生やアートによる多面的な社会の統合を求め、活発な試みが行われています。第一回目の「A&Sインフォーマル・レクチャー」では、画像や映像を交えてその現状を報告し、参加者の皆様からのご意見、ご質問をまじえながら、くつろいだ雰囲気の中でディスカッションを進めていきたいと考えております。
本レクチャーは15数名程度の会にしたいと思っておりますので、皆様と交流を深めながら、これからの社会とアートについて意見交換を行えればと考えております。

 

『イギリス都市におけるアートの実践報告』

12月19日(金) 19:00~20:30

 

第1部: 清水 裕子 (Hiroko Shimizu)

『都市再生とパブリックアートの可能性 ―イギリス Channel 4 Big Art Project―』

第2部: 工藤 安代 (Yasuyo Kudo)

『リバプール・ビエンナーレ、二ューキャッスル/ゲイツヘッド市の景観とアート』

 

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