ART & SOCIETY RESERCH CENTER

P+ARCHIVE

2010.11.06

第5回レクチャー、11月11日(木)

早いもので、P+ARCHIVEゼミ「アート活動としてのアーカイブ」、最終回を迎えます。
第5回レクチャー「生きた組織体としてのアーカイブ構築をめざして」は、講師にドミニク・チェン氏(NPO法人 クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 理事)をお迎えして、11月11日(木)19:00から開催します。

聴講可能ですので、どうぞご参加下さい。
また、ustreamでも配信予定です。

□内容:
さまざまな文化資源の資料情報基盤としてのデジタルアーカイブ。アーカイブをデジタル化することによるデジタルコンテンツ全般の構築やその公開、権利や流通の問題などについても取り上げつつ、多様な記録資料の収集と保存についての具体的な方法・技術を横断的にとらえる視点を養う。同時にオープン・エンドなコミュニケーションにおけるプラットフォームとしてのアーカイブを考える。

□ドミニク・チェン氏プロフィール
1981年、東京生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校卒業(2003.6)、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了(2006.3)。2004年より日本におけるクリエイティブ・コモンズの立ち上げ活動に携わり、2007年7月よりNPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事。
NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]研究員(2003.11?2006.03)、日本学術振興会特別研究員[東京大学大学院](2006.04~2008.03)を経て、2008年4月に株式会社ディヴィデュアルを共同設立。2008年9月よりウェブ・コミュニティ「リグレト」の企画・運営・開発に携わる。タイピング記録ソフトウェア『TypeTrace』のウェブへの発展形の提案で2008年度未踏IT人材発掘・育成事業スーパークリエータ認定(2009.05)。2007年と2008年のArs Electronica Festival, Digital Community部門のInternational Advisory Boardを努める。
著書に『ICC HIVE:メディア複合施設における参加型情報共有地としてのデジタル・アーカイヴ』, デジタルアーカイブ白書2005 (ISBN4-88752-346-7), デジタルアーカイブ推進協議会、pp. 52 — 53(分担)、『Corpora in Si(gh)te Book』、doubleNegatives Architecture、2008.10(共著)、『1995年以後~次世代建築家の語る建築』、エクスナレッジ 、2009.02(共著)、『いきるためのメディア?知覚・環境・社会の改編に向けて』、春秋社、2010.08刊(共著)。近刊に『Coded Cultures – New Creative Practices out of Diversity』、SpringerWienNewYork、2010.12予定(共著)。

□受講生のみなさんへの課題:
現存するアーカイブ(例えば「HIVE」など)もしくは、あなたが構想するアーカイブが、社会で広く二次利用されるシナリオを描いてください。
ここでいう二次利用とはただ視聴・アクセスされることではなく、例えば一般ユーザーがアーカイブのデータを使って新たな著作物を派生的に作成するといった事例を指します。その目的を達成する上で現実的な障壁があったとしても一度それを捨象して、理想の状況を考えてください。
A4一枚に収まる程度で結構です。

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